♯12 【R15指定】イケメンに、いたぶられた日

「良い子は読んではいけません(笑)」


年に一度の屈辱の日。

去年はアラサーの艶っぽいお姉さん。


だから。

今年も、少し期待していました。


でもでも。

何故にイケメン。


俺にはそんな趣味は無い!


そんな自信が揺らぐ。

長い一日でした。


※※※※※※※※※※※※※※※


カクヨミ事務局の方々。

中学生もいるサイトで。


不謹慎な投稿。


遠慮なく。

削除してください。









第一話 年に一度の屈辱の日です

俺は緊張のあまり、喉を鳴らしていた。


去年の屈辱が脳裏に蘇っている。

今日こそは、理性を保つように。


「力を抜いて、リラックスして下さい」

優しそうな声に惑わされてたまるかと、俺は思った。


去年はマジメっぽい印象の陰に見せる色香が油断させたのだ。


「ダメダメッ・・・我慢してっ」

真逆のキツイ口調に徐々に心まで従ってしまった。


屈辱の時間が、俺には一年を通して後悔を抱かさせ続けていた。


今年はそうはいかないぞ。

俺は慣れるためにネットでどんな美人にも対応できるよう、鍛えていたのだ。


そもそも。

俺は某サイトではソコソコ人気なR18作家なのだ。


なのに。

あの言葉責めに屈服した自分が情けなくて。


一年中、後悔していたのだ。


だから。

どんな美人でもバッチコイ、だったのに。


ええっ・・・。

O栗旬?


そんな趣味は無くても。

結構、好き。(笑)


眼鏡はかけているけど。

大きな潤んだ瞳が似ている。


そして、低い声。


まさに。

ブラック義時!


「はい、力を抜いてぇ・・・」

その一言で、抵抗が出来なくなった。


「右向いて、違う、逆っ!」

「は、はい・・・・」


まるで、メス犬の如く従順に従う俺。


「ゆっくり身体を・・・」

(ああ・・・やばい)


「いきすぎっ・・・」

(は、はいぃ・・・)


俺はそこそこ、ちょい悪オヤジ。

そう、自負していたのに。


こんな。

若造の言いなりに。


「少しキツイ姿勢だけど、大丈夫?」

時折、優しい口調にキュンとなる。


ヤバい、ヤバイ、ヤバイ・・・。


O栗旬が。

低い声で続ける。


「まだ、ダメっ・・・」

(ひ、ひぃ・・・)


「まだ、我慢してっ・・・」

(は、はいぃ・・・)


「あと、少し・・・」

(は、はい・・・)


(いつまで好き勝手、俺をいたぶるんだっ!)

俺は心の中で叫び続ける。


だが、ヤツの眼鏡越しの強い眼差しに力が抜ける。

そう・・・従ってしまうのだ。


「最後、きついけど我慢できますか?」

「は、はい・・・」


素直に返事をする俺。

ああ、情けない。


「じゃあ、最後に強くいきますっ・・・」

(あああっー・・・・)


心の中で叫ぶ俺に向かって容赦ない刺激が。


「もう、我慢しなくていいですから・・・」

ヤバい、ヤバイ、ヤバイ・・・。


「出して良いですよ・・・・」

「ああ・・・・・」


※※※※※※※※※※※※※※※


「げっふう・・・・」


俺は気持ち良く口元から吐き出した。

ずっと溜まっていた胃の中のゲップを。


※※※※※※※※※※※※※※※


「はい、お疲れ様でした~!」

O栗旬似のイケメンが明るい声で制御室から出てきた。


「よく我慢できましたね、ゲップを」

検査台のコップを取りながら優しく言った。


「じゃあ、部屋を出たら下剤を飲んでくださいね」


その清々しいイケメン顔を見つめながら、俺は検査室を出た。

今年も味わった屈辱を噛みしめながら。


毎年のことだが。

本当に嫌になる。


「バリウム検査」が無ければ。

会社を休める「人間ドック」も嫌じゃないのだが。


でも。

今年は。


いやいやいや・・・。


兎に角。

やっと、一年に一回の屈辱が終わったのだ。


はぁ・・・・。


※※※※※※※※※※※※※※※


ハイッー・・・!(≧o≦)

何を期待したのかなぁ?


御約束の。

下品な「進ちゃんエッセイ」でした~!


しまいに退会させられるかな?


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