第14話 引き取り

 連絡が終わり、録画も終わると思ったが未だ続いていた。

 承認判定の録画に使われる機器は専用の機器で改竄等が一切出来ないように作られている。ゆえに証拠や承認のいる時の変わりにもなる特殊な動画だ。

 その承認判定記録の録画をワン・タンから先程の通信の記録を貰った所まで録画してワン・タンに渡した物に社長達との通信記録でじゃあなと言う所まで録画して録画を終わった。

 ワン・タンが聞いて来た。


「社長の言ってた自爆がロマンって本当ですか?」

「そんなわけないだろう! いつ爆発するか分からない爆弾を敷いて眠る趣味はない」

「て事は社長や会長の嘘ですか?」

「そうなるな」

「ああ~、長期間ここで働いてきたのにこんな犯罪に巻き込まれるなんて……付いてない」


 青い顔して嘆くワン・タン。

 まぁ、色々と誤魔化そうとした所為もあるので同情しない。

 

「運が悪かったと思って諦めなよ。それに裁判になったら証人側の証人として立って今日あった事を話せば共犯じゃなくなるしさ」

「そ、そうですよね。証人側の証人になったら犯罪者じゃないんですよね」

「その可能性は高いと思うけどな」

「それでは、証人側の証人に立たせて頂きます」

「それはそうと、倉庫の床の爆薬を撤去しないと犯罪者になってしまうよ?」

「あ! 至急撤去させます」

 

 そうして慌てて何処かに連絡するワン・タンだった。

 倉庫の爆薬を撤去されるのを承認判定の録画で撮る為に倉庫に向かう。

 そこでは床を剥がして爆薬の撤去作業をする為の準備をしていた。

 承認判定の録画を開始してワン・タンに爆薬が出てきたら証拠品として一部分を貰いたいというと、是非どうぞ持って行って下さいと言われた。

 床材が剥がされて、そのしたから爆薬が出て来る。

 

 それを弁護士さんは手袋をして録画しながら床から取った一部を渡して貰い、証拠にする。

 爆薬を全て撤去した段階で録画も終わった。

 その後、この会社の端末を使用させて貰って承認判定記録を再生して会長と社長が言っていた会社意思印を使った会社の意思としての外殻の塗料と倉庫床の爆発物を会社の意思として行ったと認めるプロテクト付きで会社意思印付きの電子文章を予備を入れて3部発行して貰った。

 どれも効力に差はない。

 それを1部を弁護士さんに渡して残り2部を俺達が持っておくことにした。

 

「ワン・タン、このままも常態だと船体引き取りのサインは出来ないが、今日、俺達は何処に止まれば良いんだ?」

「そういう問題も御座いますね。一応、お客様用の寝室が御座いますのでそちらで寝泊まりして頂ければと思います。許可は今出しましたので」

「場所は何処?」

「今から案内させて頂きます。はい」


 ワン・タンがそう言うと、案内をし始めたので付いていく。

 その際に明日の集合時間などを決めておいた。

 比較的大きな区画に付くとエレベーターで上っていく。最上階付近で止まり、外に出てみるとホテルの廊下のようなフロアだった。

 そこで各自、1人1人個室に案内して貰って寛ぐ事になった。


 個室では大きなベット等があったがきちんと作られているかが心配で熟睡できなかった。

 翌朝、客間に備え付けの出来合いのレトルトで朝食を取って、集合時間近くなったので部屋からでる。

 廊下に出ると皆がもう集まっていた。

 ワン・タンを待っていると時間通りにやってきてもう一度、引き渡しの見学に行く事となった。

 

 医療室に行き、医療カプセルがちゃんと注文通りの物になっているか確認する。

 幸い外見上は注文した医療カプセルだった。

 楓が起動して型番とシリーズ名を聞くと注文通りの型番とシリーズ名だった。

 他を回った所、特におかしな所がなかったのでサインに”設計書通りに作られた限りにおいて受領する事の証としてサインをする”という正し書きをしてサインをした。


 弁護士さんから浮遊型自立AI付きのカメラを渡された。

 なんでも、承認判定記録を自動ですべき場合化すべきで無い場合かを判断してくれてすべき場合に1時間遡って録画を開始してくれるそうだ。

 この後、軍の装備科に寄って最新の白兵戦の自立兵器を約百台ちょっと受領することになっている。

 そこで電子戦装備も追加して貰う予定になっている。

 ついでに最新型の自立型万能工兵機械をロボットも入れて150台購入する。

 

 軍の装備科に寄って最新の自立式白兵戦兵器を受領し、1週間ほど電子戦装備を付けて貰いついでに食料や水に転送機に多機能ロボット等も購入して倉庫に入れておく。

 その後、スツーカ株式会社のクローンデザイン部営業担当のリュナ・コワンのいる会社にクローンを引き取りに行く。といっても、この時期のクローンは赤ちゃんぐらいにしかなっていないだろうけれど。

 クローン引き渡しの際に各種栄養素の材料と酸素に精製水等とナノマシンの材料は満タンにした。

 他に各種インストール教材のバックアップをリュナさんから受け取った。


 これらは既に育成カプセルにインストールはされていて良い時期になったらインストールされていくそうだ。

 引き取り後、最後に外宇宙地域探索・開発ビッグボールから紹介された企業群に初期探索・開発用資材や情報に作業ロボットや乗り物など色々と仕入れた。

 そして外宇宙地域探索・開発ビッグボールで当たった外宇宙地域に探索に行くのだった。

 

 ……船体の奥に仕掛けられた知ってる者だけが宇宙ネットで行く先が入力されたらその行き先や常に現在地を見られるように設置された電子機器が普通の機器に偽装された昔話で有名なトロイの木馬のような存在があるとも知らずに。



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不穏な終わり方だけど次回の内容は海賊です。

いろんなトラブルが海賊に遭遇してる時に発生するよ。

海賊が出てきて色々と要求してくるよ!

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