装甲化中心核 六 老いた鴉は闘争を求めて

ジョン@スミス

第1話 渇いた闘争心は争いを求めた

 前大戦から何年経った?

 解放の日は戦火に燃え上がり

 結局、燃え残りが未だに燻り続けた。


 戦友よ、未だ生きてるか?

 俺はしぶとく生きてるよ。


 まぁ…最近は右手の感覚が怪しくてな。昔のようには動かせなくなってたよ。

 

 戦友よ、聞いたか?もうすぐだぜ?

 もうすぐ新しい戦火が燃え上がりそうだ。

 

 嗚呼…何年経った?また操縦系統が換わるのかね…この歳になると操縦系統が変わると憶え直すのが大変さ。気が付くと昔の操作に戻ってやがる。きっとチュートリアルで2時間以上かな?

 歳はとりたくないもんだよ。

 勘を取り戻したくて昔の機体を引っ張り出そうとしたらメインシステムが死んでて起動不可とか最悪さ。

 

 でもな?やっぱり心が求めてタンだよな。俺はまたあの戦場を飛びたいと。

 戦火に噎せたかったんだ。

 救いの無い戦場で虚しく足掻きたかったンだ。

 

 あと数日だ。


 戦友よ。

 また戦場で遇おうぜ。

 俺はきっといつものカラーリングだろうよ?

 ダークグレーとクリムゾンレッド

 いつもの9:1か8:2の割合で


 いつもの実弾メインの爆装だろうな。

 大型ロケットで狙撃するスタイルが出来れば最高なんだが

 いつもシステムが変わって酷い目を見るのは最高さ。


 嗚呼…楽しみだなぁ…

 しかし不安でもあるな?

 右手の感覚が戻れば…ワンチャン有るか?


 戦場で逢おうぜ戦友


 俺はまだ生きてるよ。


 渇いた闘争心に戦火を

 俺達はいつでも闘争を求めてた


 もうすぐだ

 

 それじゃぁまた戦場で

 戦場で会おう


 まぁ…俺が無理だったとしても息子にでもヤらすさ。

 その代わり俺の機体アセンブルで無理矢理ヤらすがな?

 二代目でも名乗らせるのもイイかもな?

 

 戦場で遭遇出来たら可愛がってくれよ?

 昔みたいに容赦ない弾幕で

 理不尽な狙撃で

 一瞬のすれ違い近接格闘で


 ルビコンを越えたその先で

 燃え上がる戦場で


 また会おう

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る