葉名月の前日譚

葉名月 乃夜

執筆活動



 皆さんこんちには、葉名月乃夜はなづきのやです。


 私は今年で高校生になり、人生の16年目を迎えようとしています。その記念、ということで今回は葉名月乃夜が生まれるまでをお話ししようと思います。


 

 私は幼少期から本が大好きでした。自慢でも大袈裟に言ってるわけでもなく、本当に読書家だったと思います。今思えば、空想が好きだったんですよ。いや、空想というよりは非現実的な世界が好きだったのかな?どっちにしろ、所謂ファンタジーというやつにのめり込んでいましたね。空想好きは今も変わっていないかもしれませんが。


 さて、そんな私が小学生になり、ますます空想は広がりました。もちろん、読める本も。絵本だけじゃなく小説というものに出会い、読書に費やす時間は圧倒的に増えましたね。本の読み過ぎで視力が落ちた、と言えるほどに(笑)。そして、私が初めて小説を書いたのがこの時でした。自分の空想を文字にすることに楽しさを覚え、様々な物語を書いていました。当初は色んなものに影響され過ぎて、小説の内容もそれに似通ったものだったんです。小3の時は「君の名は。」が流行ったのでそれを模したものでしたし、マイナーなものかもしれませんが「ケムリクサ」というアニメを目にした際は似たような世界観を書いてました。けれど、いずれの小説も今の私が書いているものに繋がっていると思います。内容はどうであれ、とにかく書くことが大事、と私は思ってました。


 そして中学生。私の本気の作家魂が芽生えたのはこの時ですね。中1の時はまだ、ただの本好きな人間でした。中学生からはラノベや漫画に手を出し始めて、友達から勧められた「カゲロウデイズ」にどハマりしましたね。楽曲も聞きましたし、厨二病心がくすぐられて、それこそ目にまつわる能力を持つ人物なんかを登場させた話も書きました。



 そして中2からはパソコンを使って執筆するようになりました。それまではノートとか原稿用紙とかに物語を書いていたんです。タイピングこそ遅いですが、編集が便利だと気づきましたね。またその時、小説のコンテストというものの存在を知りました。誰でも応募できるんだ!って喜びましたね。小説コンテストで受賞すれば書籍化できるかもしれないという情報も得て、私はとうとう心に決めました。



 私は小説家になって、自分の本を出版する。



 そこから小説賞への応募を始めました。今までの経験もあって小説を書く、という感覚は何となく掴んでいた気がしなくもなかったので、自分の空想をひたすらに文章にしました。一番最初に応募したのは、青い鳥文庫小説賞です。児童文庫、それも一般部門。青い鳥文庫小説賞には子供部門もあったのですが、もう私は書籍化したいんだって一心で一般部門にしました。中学生でまだまだ何も分かっていないのに(笑)。しかし、これが一次選考のみですが通過したんですね。自分のペンネームが一次選考に載っていた時は鳥肌が立ちました。やった、自分の作品が認めてもらえたって。それで少しは自信がつきましたね。多少、「自分は天才かも」なんて自惚れもしましたが。でも、そのあと角川つばさ文庫小説賞や集英社みらい文庫大賞に応募したりしてみたんですが、全く振るわず。それで趣向を変え、書いてみたかったライトノベルにも挑戦しました。最初に送ったのはMF文庫Jライトノベル新人賞でした。それから集英社ライトノベル新人賞だったり、角川ビーンズ小説大賞だったり。けれどもやっぱり一次選考落ちでしたね。最初の関門を通れない日々が続いて、「私はダメかも」なんて落ち込んだ日もありました。しかしある時、講談社ラノベ文庫新人賞で一次選考のみ通過することができました。さらに、評価シートが送られてきて、作品については笑えるほどにボロボロな評価でしたが、「中学生でありながらこれだけクオリティの高い作品を長編一冊分の形でま とめられたという事には非常に素晴らしい才能と努力を感じた」という文章には励まされました。それでまた頑張ろうって思い、執筆活動を続けました。



 その後に、無料の小説投稿サイト「ノベマ!」も始め、作品を投稿していきました。プロの作家でもない自分の作品が誰かに読まれて、その人から感想を貰えた時はとても嬉しかったですね。小説サイトはこんないいことがあるんだって、そこで初めて良さに気がつきました。そこで私はあやかし・和風ファンタジーというジャンルに出会い、溺愛や異能に心を掴まれました。特に「鬼の花嫁」はまさにシンデレラストーリーという感じでいかにも憧れる世界観でした。その影響もあり、私は平安やあやかしをモチーフとした小説を書くようになりました。最初のうちは手探りでしたし、どんな内容を書けばいいのかも分からずじまいでした。けれど、努力の末に書いた長編「皇帝の番選び」がジャンル別と総合の3位になった時は飛び上がるほど嬉しかったです。自分の作品が読者に認めてもらえたんだって。その後は後宮ものにも挑戦し、初の短編「追放された姫は新たな皇帝に娶られる」がジャンル別の1位に輝きました。小説を書いてきて良かったと思えた瞬間ですね。




 中3の後半は受験ということで少し執筆活動を止め、晴れて高校生となって再び小説を書いているという今に至ります。



 ここまでが「葉名月乃夜」の誕生に関する話を簡単にまとめたものです。思えば私は、小学生あたりから小説を書くことが好きだったんですね。それが高じて作家になるという一つの夢として今も生き続けています。私はこれからも執筆活動を続けていきます。私の物語が本となって多くの人に読まれるその日まで。いや、例え本にはならなかったとしても、色んなところで小説を投稿して多くの人に読んでいただきたいです。



 これからも頑張ります!最後まで読んでいただきありがとうございました!



 次回は小説を書くことで出会った人々についてお話ししようと思います。

 

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