絶望通知

 どれくらいの日数が経っただろう?

 いつもの様に、ただ時計と天井を繰り返し眺めていた。

 すると、いつもとは違う時間に看護師が訪れた。

 「お母さんから手紙。

いいわね。」

と、やけにニヤニヤして渡された。

 手紙?

 手紙の内容に想いをあれこれ巡らせながら、そっと、だが速やかに開けると。

 中身は手紙では無く、会社からの解雇通知だった。

 ああ、勤めていた会社の名前・・・。

 懐かしい。

 そう思っている内に、心の中に、絶望の染みがスッと付いて、ゆっくりと、広がっていった。

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