ネイクーン王国に美しい花が二輪、咲く。

なんと美しい物語でしょう。

「第二王子と水の精霊」のスピンオフですが、独立した物語としてもお読みいただけます。

一人の王につかえる、正妃と側妃。二人の妃は、学生時代から、親友でした。
そして、側妃マレリィは、敵国から、停戦条約の証しとして、嫁いできたのです。
家来たちから敵意にさらされ、萎縮する側妃マレリィ。
しかし、正妃は、その手をとるのです───。

この三人は、誰もたちいる事ができない絆で結ばれていました。
正妃と、側妃マレリィ、二人とも、強い女性です。

読後感も良く、「第二王子と水の精霊」を読んだ方なら、ああ、彼女たちの子どもだから、ネイクーン王国の王子と王女達は、あのように健やかなのか、と思います。

ぜひ、ご一読を!