呪われた庭の秘密

第1話：呪われた庭

主人公は新しい家に引っ越してきた。古びた一軒家は、静かな田舎町に佇んでおり、広々とした庭が家の周りに広がっていた。主人公は庭でのんびり過ごすことを楽しみにしており、早速畑を作ろうと思い立った。

ある日、主人公は庭の一角を選び、土を耕し始めた。しかし、土を掘る手に何かが触れる感触があった。驚きながらも主人公はその場所を掘り進めると、突然、古びた骨が姿を現した。その骨は、年月を経て黄ばんでおり、土に埋もれていたものと思われた。主人公は戸惑いながらも、不吉な感じを振り払い、骨を手に取った。

そして、誰かの冗談かもしれないと思いながら、主人公は骨を軽く振ってから、庭の別の場所に投げた。その瞬間、どこからか冷たい風が吹き始め、気温が急激に下がった。主人公は気味悪さを感じながらも、自分の想像だろうと自分に言い聞かせていた。

その後、主人公の周りで奇妙な出来事が次々と起こり始めた。家の中で物が勝手に動くことがあったり、夜になると不気味な影が庭を行き交ったりするようになった。主人公はますます不安を募らせながら、畑の骨が原因であるとは思いたくなかったが、心のどこかでそれを疑っていた。

数日後、主人公は夜中に突然目が覚めた。部屋の中が暗闇に包まれていたが、どこからか青白い光が漏れているのが見えた。主人公は不安を抱えつつ、その光の元へと辿り着くと、庭に立つ不気味な影が目に飛び込んできた。それは、なんと先日投げた骨が、不気味な形を成して立っている姿だった。

「なぜ私をここに置いたのだ？」

その声は主人公の頭の中に響き渡り、恐怖が主人公の全身を支配した。主人公は声に導かれるようにして骨の前に近づいたが、その瞬間、庭に異様な霧が立ち込め、主人公の周りが闇に包まれた。

次の朝、町の住人たちは主人公の家から何も聞こえないことに不審を抱き、家を訪ねてみると、家の中には主人公の姿はなく、ただ庭には異様な霧が立ち込めているだけだった。主人公はその後、行方不明となり、町の住人たちはその怪奇な出来事を語り継いでいった。

彼らの話によれば、その庭には今もなお不気味な霧が漂い、誰もその場所に近づかないという。また、夜になると、主人公の姿をした影が畑に立つのが見えるという者もいたという。その庭には何か邪悪な存在が潜んでいるのかもしれない。だが、真相は闇の中に隠れたままであり、誰もその謎を解くことはできないのかもしれないのだった…。