不思議な夜へ、ご招待。

※第12話まで読了してのレビューです。

 身近から未知が消えゆく現代社会で未知を、大冒険を望む14歳の朝顔菊莉(ククリ)ちゃん。ギャルに憧れてはいるけどギャルではない、境界線をまたげずにいる女の子。

 彼女が見つけ出した「未知なる道」の先にあったのは、明けることのない夜の世界。出会ったのは人語を操る心優しいネズミ、そして月光の化身の如き、神秘的で美しく、とびきり可愛らしい「相棒」だった……

 共感を覚え、心の深いところへ染み渡るような心理描写。臨場感に溢れ、五感に訴えかけてくる……目の前に現れる要素の全てに意図がある、そう感じさせる情景描写。どちらも素晴らしいです!

 どんどん読めて、読み応えは抜群。文章としても「画」としても心に残る場面があり、一度入り込んだら抜け出せない面白さです。

 バディに夜明けが訪れるまで、「ダンジョン」攻略のときが訪れるまで、一緒に冒険したいと思います。皆様も是非!

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