100字ちょいの #ミニ小説

ユーキ

第1話:照れ臭くて、言えなかったこと

『じいちゃんの孫で良かった』これだけは最後に伝えたい。

病気で余命幾ばくもなく、少し記憶も混濁している。

言うなら今しかない。ただ結局、恥ずかしさから伝えることができなかった。

次に会った時もダメかもしれない。

その時は、お酒の力をおもいっきり借りて、色々話ができたらいい。

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