第3話

ー昼休み 廊下ー


青峰

……。

はぁ…。

小坂さんにはああ言われたけど…。







ー数十分前 教室ー


小坂

『青峰君、部活やってみない?』


青峰

『えっ? 僕が…?』


小坂

『うん。青峰君なら素質ありそうだし、なりより中学で演劇部の経験もあるしね。それも…あの神平の…』


青峰

『えっ…でも…さっきも言ったけどそれは補欠で在籍していただけだって…』


小坂

『でも、そこにはいたんでしょ?』


青峰

『うっ…それは…そうだけど…』


小坂

『そこにいた事で得た経験や頑張りって決して無駄じゃないも思うんだ。それに…人って結果じゃなくて努力した事とか悩んだ事に意味があるでしょ?』


青峰

『そうなのかな…?』


小坂

『きっと、そうだよ』



『だから、青峰君は大丈夫!』



『それにね、私』



『青峰君には凄い素質があるって信じてる』



『見かけだけじゃ量れない凄さが人にはあるってこの前知ったんだ』



『だから、私は青峰君を信じるよ』




『私、そういう一目だけじゃわからない強さを持ってる人、一人知ってるの…』



『だから考えてみて』



青峰

『……』





ーそして、また現在ー

青峰

本当に僕なんかができるのかなぁ…。

だってあの清宮さんがいる所だぞ〜。

う〜ん。




テクテクテク




青峰

……。






金髪の女子

よぉ、青峰。



青峰

田畑…先輩。



『この人は僕の中学時代の演劇部の部長。田畑 類』



『僕の今の考え方の元になったのも彼女だ』



『この人の存在のおかげで何十人の生徒が演劇部に入り』



『そして』



『この人の存在がきっかけで何十人の演劇部員が…』



『辞めた』



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