第16話_配信されてた!
「ここがァ!霧のォ!だんじy!ァァァ!痛ってぇ!」
噛んでしまった舌から出る血の味を感じながら声に寄ってきたモンスターを即キルしながら進んでいた。
「ふぅ…静かなところで不意に叫びたくなる時ってありますよね?それです。…誰に言ってんだってな」
てくてく(ぎゃn)とことこ(ぐr)ドンドコ┗('ω')┛ドンドコ
「あ、霧濃くなってきた。オラわくわくすっぞ!」
と、その時だった。
遠くから何やら悲鳴が聞こえてきやがった。
「あらやだ最近流行ってるのかしら?前もあったよな?」
とりあえず野次馬しに行くべ!
「あ...っぁ」
「ギャ!ギャギャァ!」
「oh…。これ手遅れじゃね?」
霧の中を進みながら声がした方へと向かうと見えてきたのは喰われている女の子と喰っているモンスターでした。
「あ、奇跡的に生きてるっぽい?...いや生かされていると言った感じか?」
顎に手を当てながらそう呟いていると後ろから殺気を感じたので体は動かさずに後ろに向けて魔法を放ちモンスターだろう奴の首をはねた。
「ちょっと考え中だから邪魔しちゃだめだろってな?」
とりあえず喰うのに夢中なモンスターの首をチョンパする。
「...ぁ」
「さて、とりあえず回復させますかね?まぁ死ぬまでの時間が伸びたってだけだが」
回復魔法を施すと女の子は大泣きしながら抱きついてきた。
「うごっ!?」
「うわぁぁぁん!!イダがったァァ!」
「あぁうん。よしよし...」
ここで思ったことを言おう...。
最近なんか女の子に抱きつかれる頻度多くね?
「あ、モンスさん湧いた。」
「ヒッ!?」
「大丈夫だよー。っとほらね?」
「わぁ...」
少し離れた位置にモンスターが湧いたと呟くとそっちを見てモンスターを見つけた女の子は体を震わせてより抱きついてきた。
俺はそのモンスターの頭部をよくやる攻撃方法石を投げるでパーンッとやった。
「お姉ちゃんこっちから音がしたよ!」
「うん!結構経っちゃったけど生きててッ!」
今度は隣から女の子が2人登場
女の子に抱きつかれている俺
次に頭が無くなって消えかけてるモンスター
そしてそれを見た2人組
「...事後?」
「いや違うからな?」
「犯罪者?」
「なんでそうなる?」
「「仮面つけた男が女の子を抱きしめてるから?」」
「はたから見たらそうかもだけれども!」
事情説明中...。
「え...じゃあ残りわずかなの?」
「多分持って1日じゃないかな?」
「嘘...」
「そう...だったんですね...。」
助かってないことを説明したら空気めっちゃ重くなった。
「まぁ...何とかできない訳じゃないが...いや、やっぱ無理だな」
俺は1つある事を思いついたがやめた。
このやり方は最悪そのまま死んでしまうからだ
「え!?助かる方法あるの!?」
「ほんとですか!?」
「そんな方法聞いた事が...」
悩んだがとりあえず話してみることにした。
「んー、まぁやめた理由から言うと最悪死ぬからだな?ざっくり言うと君をモンスターのレイスって言う幽霊?に変えて俺がテイムする方法さ」
「モンスターに変える!?」
「そんなの出来るわけ...」
「...。」
女の子は目を瞑り考えていた。
そして目を開けると覚悟を決めたように俺の方を見て言った。
「お願いします。やってください!」
「「えぇ!?」」
「...最悪死ぬんだぞ?それでも良いのか?」
「はい。もう死ぬしかないなら私は生きれるかもしれない方を取ります。だからやってください!」
女の子は頭を下げてお願いをしてきた。
「...分かった。って言っても俺の場合直ぐにできるし失敗はないようなもんなんだけどな」
「え?」
「「え!?消えた!?」」
俺はそう言うとすぐにスキル[変化][適応][テイム]を同時発動した。
「っと終わり。さてと出ておいで」
『っわわ!え?本当に出来て...って私透けてます!?』
「え?さっきの女の子?」
「でも透けてる...。」
俺は驚いている3人を無視し女の子のステータスを見た。
名前:
主人:莉久
ランク:E
能力:レイスLv0
「うん。成功してるな」
『えっと...私どうなったんでしょう?』
「レイスって言うモンスターになってて俺のテイムモンスターになってるな」
「つまりお兄さんのペット!」
「間違えじゃないけど感じ悪いから仲間かな」
『ペット...お兄さんのペット...』
「仲間な?」
その時ガタガタという音が聞こえてきたのでその音の方を見ると見覚えのある機械がレンズをこちらに向けて小刻みに震えながら動いていた。
「あれって...」
『あ、私の配信用機器ですね』
「動いてね?」
2人(姉妹らしい)が機器を拾って持ってきた。
「絶賛配信中〜」
「視聴者凄いことになってるよー」
『へ?っ!?5、5万!?』
「凄いなぁ〜?」
「「『なんで他人事なの?』」」
「他人事だし?」
そう言うと3人揃っていやいやいやと首を左右に振りながら否定してきた。
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