靴箱の呪い:学校の廃墟に潜む恐怖の秘密

O.K

第1話:古びた靴箱

ある小さな町に、古びた学校がひっそりと佇んでいました。その学校は、多くの子供たちが楽しい学びの場として通っていましたが、ある噂が立ち始めると、その学校の雰囲気は一変しました。


ある日、学校の中で噂が広がりました。その噂とは、学校の3階にある古びた靴箱の一つだけが、何十年もの間、ずっと使われていない場所だというものでした。靴箱は、昔の生徒たちが靴をしまうために使用していたもので、各クラスの子供たちはその靴箱を使ってきましたが、なぜか3階にある一つの靴箱だけが放置されたままだったのです。


この噂を聞いた子供たちは、興味津々で3階に向かいました。階段を上り、廊下を進んでいくと、確かに古びた靴箱が目に入りました。周りにはほこりが積もり、何年も手が触れていないことが伺えました。子供たちは不思議そうにその靴箱を覗き込みましたが、その時、誰もが背筋が凍るような不気味な感覚を感じたと言います。


その後、学校の雰囲気がどこかおかしくなったと言います。子供たちは、3階の廊下を通るのが怖くなり、その場所を避けるようになりました。夜になると、学校の中から奇妙な音が聞こえてくるという話も広がり、その音が靴箱から聞こえると噂されるようになりました。


ある晩、幾人かの勇気ある子供たちが3階に向かい、その靴箱を開けてみることに決めました。廊下の照明が薄暗く、足音だけが響く中、彼らは靴箱に近づいていきました。そして、ゆっくりと靴箱の蓋を開けてみると、中からはひどく古びた靴が一足現れました。しかし、それだけではなく、靴の中からは何か奇妙な匂いも漂ってきました。


突然、子供たちは不気味な笑い声が聞こえたように感じました。恐怖に支配されながらも、彼らはその場から逃げ出しました。以後、その3階の廊下には誰も近づかなくなりました。学校中に広がった怪奇現象の噂は、ますます大きくなり、学校は人々から避けられるようになってしまいました。


そして、ある晩、学校の管理人が偶然にその3階の廊下を通ることになりました。廊下を歩くうちに、彼は不気味な声が聞こえてくる気がしました。怖気づいた彼は、靴箱のある場所に近づいてみると、そこには何もなく、ただの古びた廊下が広がっているだけでした。


しかし、その後、管理人は行方不明となり、学校の中からは異様な光や声が漏れるようになりました。そして、靴箱のある場所はますます不気味さを増し、人々はその場所を遠巻きにするようになりました。


結局、その学校は人々から忌避されるようになり、廃墟と化してしまいました。人々は、靴箱の謎めいた怖い話を語り継ぎ、その場所には二度と近づかないようにしました。そして、今でもその学校の3階には、一つだけずっと使われていない靴箱が放置されたまま、その怖い物語が語り継がれています…。

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