No06『夏の残り香』 鳥何故なくの

※講評内で作品の内容に触れております。

 致命的なネタバレにはならないように考慮していますが、

 一部・ミステリ的なギミックなどの種を割ることがあります。

 ご了承ください。

◇◇◇

https://kakuyomu.jp/works/16817330661228932654



まさかの……舞台は、冬!


ここで本企画のレギュレーションを確認してみましょう。


虫取りするガキが登場すること、それをニコニコ眺めるお姉さんが登場すること。

ニコニコ眺めるお姉さんが何故ニコニコ眺めているのかについて、記述があること……。


あれ? どこにも夏を舞台にすることって書いてない!?


というわけで意外な舞台に驚きながらも、本作は登録ジャンル通りのオーソドックスな現代ファンタジーとなっています。


魔法のような不思議な現象が存在する世界での虫ガキ。

当然、肝となる「お姉さんは何者か?」というフックにもこの設定が関わっています。


ところが……この物語にはもう一つの謎があります。


すなわち「虫ガキはなぜ冬に虫取りをしているのか?」。


加えて「虫ガキがまとっている『夏の残り香』とは何なのか?」。


実は読んでる最中に「虫ガキが連想するファンタジー作品として、ドラマ版デビルサマナーってチョイスがおかしいだろ!?」と突っ込んで読んだのですが――よく考えたら、あれって伏線だったんですね!?


「お姉さん」と「ガキ」の関係性に一石を投じる、良き虫ガキでした。

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