一般学生タツヒロは優しさで学園を無双する
宵崎楓介
第一部 ゲロム学園一回生編
序章「ゲロム学園入学」
第1話 「ゲロム学園入学」
アスパル大陸、ミリオンド地区にあるゲロム学園はこの大陸でもかなり有名な学園だそうだ。俺はその学園にたまたま入れたのだ、しかもいろんな学科があるらしくそれは俺たち自身では決めることができないと聞いた。
「おいこの学園、街からだいぶ離れてるぞ。一体どうなってんだ?」
玄関はここか、俺は1年だから22階か。ふぅ、階段しかないのが結構つらいな。だが幸いにも最上階じゃないってのがね。
でも階段がそこまで急じゃないのありがたいな、このまま一気に登るか。
ここが俺たちの教室か、1-M。もうすでにクラスメイトとなる人たちがたくさんいる、てか俺普通に遅刻ギリギリじゃん。
「はい
いつの間にか教師が来ていた。教室の扉開ける音しなかったけど、一体どうやって来たんだろうか。
「じゃあ私の自己紹介をしよう、私の名前はのばだ。今日から君たちに勉強を教えることになった。」
へえ女の先生なんだ。
「ではさっそく君たちには記念館に行ってもらう。もちろん私たちのクラスだけではない、他のクラスのやつらも来る。」
つまりは入学式か、だから全クラス移動ということか。
地図でしか見たことはないのだがこのゲロム学園はかなり広い。迷わないようにしっかりと覚えていかないとな。
「え、すごーい。全員分の椅子が用意してある、さすがはこの学園。」
まあこの記念館とやらめっちゃ広いしな、こんなに広くてもいいのか?
どうやら話が始まるみたいだ
「ではこれより学園長より挨拶をいただく。」
学園長ってどんな人なんだろう。
「みなさんこんにちは、このゲロム学園学園長のゲロム・ラディシュだ。本日はこの学園に入ってくれてありがとうな。」
学園長さんけっこう若い人なんだな、しかも結構優しそうな人だな。
「学園案内は省いていいかな?さすがにみんな下見でここにきてるでしょ。俺はあんまり長ったらしく話をするの好きじゃないんだ、では俺の話はここまでで。」
てことはもうホームルームに帰れるってことか。
「私たちの学科は最後だ、他の科の人たちが帰るまでは待機だ。」
俺らの学科嫌われてんのか?まあ別に待機すること自体は嫌なことではないから特に気にしないがな。
一つ一つのクラスの人数が多いから出入口がギューギューになってるな、さすがはこの学園といったところかな。
「やあ、君は特待生って聞いたよ。この学園に特待生として入れるなんてすごいじゃないか。」
突然気取った金髪の人が話しかけてきた。
まあこの学園別に学費とかないから特待生としてはあまり意味がないような気がするが。
そういえば自己紹介がまだだったな、俺はタツヒロだ。
「僕はハルトだ、突然話しかけてしまってすまないね。今日からよろしく」
こちらこそよろしく。
やっと俺たちもホームルームに帰れる、みなが移動するのにだいぶ時間がかかったな。
「この後は食事の時間らしいがどうだい、僕と一緒に学食を食べに行かないか?」
食事の時間が終わったら次は何があるんだ?俺はそこまで把握できていないんだ。
「この後は戦術訓練らしいよ、僕たちの入った学科はそういうのがメインだからね、だが思ったことがある。食後にやるものじゃないんだよ!」
たしかにな、お前もいっぱい食べるんじゃねえぞ?
沢山食べてそのあとの運動でくたばってもらっては困るからね。その戦術訓練とやらはどういう形式でやるんだ?
「聞いた話だがペアでやるみたいだよ。まあ僕たちはもうペア決まってるから何も問題ないな。」
まあな、俺らは困ることはないな。しかし俺ら別に探検者になるわけじゃないので戦術訓練があるのちょっと謎だな。
「そんなこと気にしてないで、学食を食べに行こう。なぜそれがあるかは最初の授業で説明されるだろう。」
フッそうだな、特に気にする必要はなかったな。
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