第2話

「あのぉ、あなたまさか生き別れの、双子なの?」


「お・・・俺も同じことを思いましたけど、そのぉ」


流石に俺そっくりな人を見て状況が分かったと言うか、分からないと言うか、


「・・・お姉様が二人・・・最高」


「春!!春!!」


「春!!春!!」



ーーーーーー


「それでこの世界に来たと言うことなんだ」


「そうなんだよ。」


さっきまで起きて出来事はドッキリにしては、俺そっくり過ぎる。それに、何故か空さんには直感的に、感覚的に、安心して、考えとかが分かると言うか、俺と言うか?



「・・・あの、本当に名前が、神宮 空くん?なんだよね」


「そ・・・そうだよ。」


彼女も同じ名前と苗字らしく、さっきはとても驚いて居た。

 


「妹の春の姿もそっくりで、趣味とか、好きな食べ物まで同じ」


「そして、俺と、空さんも小学校と中学校の出来事は幾つか同じことがあり、関わるメンバーもほぼ同じ。趣味も好きな食べ物とかも同じと」


「大きく違うのは高校だけか」

どうやら、空さんは女子高に入学して居るらしい。


ーーーー


「そっちの春も同じように靴下盗んだりして来るの?」


「してるよ。気付いたらなくなってた」


「パンツも??」


「パンツも、流石にブラはないけど」


「こっちは当然あるわ」



俺と空さんは仲良くなっていた。もう趣味がほぼ一致して居るし、話すリズムも似てるから仲良くなるには時間は掛からなかった。


「ねぇ、えっと空くん?」


「うん?」


「とりあえず、ここで住む?帰り方分かんないでしょ?」


「お願い」

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