進化 いろいろ――ツール・ド・カクヨミ

ひとしずくの鯨

第1話  鳥? トリ? 焼き鳥?

 ツール・ド・カクヨミ1週間耐久レースの冒頭を飾るは鳥の話です。


 約6600万年前の隕石激突により、恐竜は滅亡したとされる。他方で、鳥は恐竜の唯一の生き残りということになっている。


 ここで疑問に想うのは、本当に鳥以外の恐竜は滅んだのかということである。確かに、環境の激変に耐え切れず、大きな恐竜は滅んだだろうとは想う。でも、小っこいのもいただろう。実際、蛇やトカゲなどの爬虫類はもとより、ネズミ(の祖先)などの哺乳類も生き延びているのだ。なんで、恐竜だけ。


 まあ、進化論なんて、論をつけたりしているが、何気に分からないことは多いのである。


 ちなみに、鳥類の優れたところを上げれば、まずは、その心肺能力であろう。鶴の1種は渡りの際、エベレストを超えるという。富士山に登った人なら分かると想うが、3千メートル超えれば、歩くのでさえきつい。8千メートルの更に上空を飛ぶ――人間でいえば、全力ダッシュと変わるまい――なんて、尋常ではない。


 更に、かつての恐竜と哺乳類の力関係をほのめかすものがある。鳥類とコウモリの関係である。コウモリが夜の世界に閉じ込められているのは、まさに猛禽もうきんを恐れてにほかなるまい。かつてのときも、やはり哺乳類の祖先は夜の世界に閉じ込められたと聞く。鳥類は派手な色をまとうものが多いが、哺乳類はさほどでもない(哺乳類の多くは、青が識別できないため、青色の哺乳類はいないとも言われる)。ここらへんは、その名残とされる。


 そんな恐竜が――ここではちっこい恐竜がということね――なにゆえ、生き残れなかったのか。スズメなどを見れば分かる通り、特に小さくなることに問題があるとも想えない。ただ、鳥類を見れば分かる通り、みんなクチバシである。つまり、とりあえず、何であれ飛べたものが残ったというより、ただ飛べるもののうち1種だけ残った。つまり、恐竜にとっては、それだけ逆風が強かったということである。


 良く知られる通り、鳥類も哺乳類と同様、恒温性(日光に頼らず体温を一定に保てる)を有している。あえて違いを言えば、卵生と胎生であるが、ただ(卵生である)爬虫類が生き残っておることを想えば、この違いが重要とも想えない。


 そういえば、鶏肉といえば、脂肪分が少ない。果たして、脂肪の蓄積能力に問題があったのか?


 まあ、焼き鳥食べれば、恐竜食っているようなもん。そう想えば、ロマンあるかな?


 ツール・ド・カクヨム第1日目でした。超級はまだ先です。といって、盛り上がるネタがある訳ではない。

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