怠惰なかませ犬に転生した俺氏~最強の実力者になって謎の組織作って本編ぶち壊す~

ダークネスソルト

【悲報?】俺氏、大好きなゲームの怠惰なかませ犬(人気投票1位)に転生する


 突然だが俺には好きな小説、否、ライトノベルがある。

 今から20年以上も昔、当時の俺は12歳、時代は1990年代、それこそドラまたや盗賊スレイヤーで有名なあの超絶有名作品がテレビで放映されていた頃に発売されたライトノベルである。


 その小説の名前は【魔王殺しの英雄譚】


 なんてこともない、とある村の少年がいきなり魔王の四天王によって村を壊滅させられ、父も友人も初恋の人も亡くしてしまう。

 そんでもってその理由が自分が勇者の子孫であったからと知ってしまい深く絶望に落ちる。

 しかし魔王を倒しこれ以上自分のような被害者が出ない為に必死に努力を重ねて、様々な出会いと別れを経験しつつ、数多の犠牲の果てに魔王を倒すという王道ストーリーだ。

 そっから、色々あって過去に遡って誰も死なない最高のハッピーエンドを求めて、女神から勇者の力をはく奪されても尚、魔王に挑み、自力で英雄に覚醒して、ハッピーエンドって感じの非常に面白い作品だ。

 当時からしてみれば割と画期的で随分と話題になったものだ。


 かくして時は流れて、2010年、魔王殺しの英雄譚が完結してから10年が過ぎたある日、いきなり公式から続編がゲームとなって発表されることが決まった。

 これには俺含むファンは大歓喜、2ちゃんでもいくつもスレが立ち盛り上がった物だ。

 少しずつ事前情報が出てくる中、突然このゲームがエロゲであることが公式から発表された。


 エイプリルフールネタかと思われるが、時期が違った。


 そのままマジでエロゲとして登場する訳だ。

 タイトルは【魔王殺しの英雄学園】

 大まかなストリートとしては、魔王殺しの英雄譚から300年後の世界、前作の主人公であるユウキが次にまた現れるであろう魔王の脅威に対抗する為に作り上げた英雄学園にて本作の主人公が入学したところから物語は始まる。

 

 で、まあ色々賛否両論はあれど、このゲームがマジで面白かった。

 このゲームではキャラごとに一つ得意属性というのが設定されていて、この得意属性が大きくゲームに影響をする。

 そして、主人公はエロゲらしく、魅力的なヒロイン達とイチャイチャしたりオセッセをすることにより、そのヒロインの得意属性をコピーして自分のものに出来、ヒロインと仲を深めれば深める程にも自分もヒロインも得意属性の能力値が上昇するっていう凄くエロゲらしい能力を持っている。

 ひたすらに色んな可愛く魅力的なヒロインとイチャイチャしながら、得意属性を増やしていって強くなり、最終的には魔王を倒すっていうのが大まかなストーリーだ。

 

 結構、というか相当にサブストーリーが多く、2周目、3周目も楽しめ、ヒロイン一人という俗にいう純愛縛りプレイとか、逆にヒロイン0人でいく、ぼっち縛りプレイとか、アイテムなしでいく縛りプレイとか色々なプレイが用意されている。


 割と冗談抜きで神ゲーだ。


 さて、そんな俺の中では神ゲー、世間一般評価も良ゲーであり、かなり売れて、アニメ化に映画化までしたこのゲームにはとあるネタキャラがいる。


 そいつの名前はグレン・アスフォール

 所謂、かませ犬だ。それもただのかませ犬じゃない、怠惰なかませ犬だ。

 

 絶妙に憎めないぽっちゃりとした体を持ち、何故か、口癖として最初や語尾にファーーーという意味の分からない言葉を発する。ウザいくらい発する。

 髪の色はオレンジで、得意属性は錬金魔法という、似合わなさ過ぎる魔法を持っている。

 伯爵家の5男であり、いつもグウタラしていて、授業中は基本寝ていたり、何かお菓子のようなものを食っていて真面目に授業を受けていない。

 主人公に突っかかる理由は可愛い女性にモテモテで羨ましいからという、逆に一周回って清々しい理由。

 ほんで、主人公に難癖付けて喧嘩を売るが当たり前のようにボコボコにされて、泣きながら去っていく。

 そんでもって去っていく時に換金アイテムとして割と良い錬金素材を落としてくれるから、プレイヤーからは喜ばれるというね。


 まあ、本当にかませ犬だ。

 ただ、割とプレイヤーからは好かれているから人気投票で2ちゃんねらー共の莫大な組織票もありヒロインに主人公を押しのけて1位を取ったりしたこともあるかなりの愛されたキャラである。

 かくいう俺も割とこのキャラは好きだ。


 さてと、で、俺がなんていきなりこんな話をしたかというと、まあ。うん。もう皆薄々察してると思うが、そうだな。ライトノベル的なタイトルでいえばこんな所だ。


 【悲報?】俺氏、大好きなゲームの怠惰なかませ犬(人気投票1位)に転生する。


 以上

 終わり。


 えっと、今から入れる保険ってありますか?


 え?ない、そうっすか。あ、はい。ごめんなさい。










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 かくして反省という言葉を知らない作者はまだ終わっていない作品がいっぱいあり、大学の課題も残っていて、つい昨日まで大学でテストして失敗して死ぬほど吐きそうな上に頭ハッピーセットなくらいバイト(夜中の7時から3時までを連勤で)を入れられているけど小説を書いていきます。

 え?今から入れる保険ってない、あ、そうですか。はい。ごめんなさい。

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