すごいぞ自分(2)



【 名 前 】回夜柊かいやしゅう

【 称 号 】異世界人 疎まれる者

       不撓不屈 New解放者

【 種 族 】人

【 年 齢 】16

【 レベル 】1

【 体 力 】45/80

【 魔 力 】180/200

【 精 神 】−100→0

【 スキル 】火耐性Lv.3 精神耐性Lv.Max

       危険察知Lv.2 気配隠蔽Lv.1

       雷耐性Lv.4 痛覚耐性Lv.Max

       孤独耐性Lv.2打撃耐性Lv.6

       恐慌耐性Lv.3New演技Lv.3

【固有スキル】ボックス▼

       万物を異空間に収納する

      『黒廛』



 そしてなんといっても耐性スキル。

 

 この成長度合いやばいでしょう、まだレベル1だぜ?


 陣内たちにも負けてないのでは?


 あー、やっぱり低く見積もるのはやめておこう。

 実際俺の方が負けてたら、傷つくし。


 精神耐性Max

 これは正直だいぶ助けられている気がする。

 普通これだけの事やられてたら立ち直る、立ち直らない以前に廃人になってる可能性高いもんね。


 でも、耐性ってスキルは最初に耐えられなきゃ会得出来ないのでは無いだろうか。

 精神耐性は元々持っていたけど、このスキルは限界スレスレまで行って立ち直ったからこそ、得られるスキルなのだろう。

 普通に耐えきれなくて死ぬこともあるだあろうし。


「母さんのおかげだな。ありがとう。」


 例え側に居なくとも、いつも自分の命綱になってくれる母にそっと異世界から感謝を送る。


 そもそも何でこんなに耐性が上がっているのかと言うと、偏に鞭が強烈すぎた。

 5〜7日目はあのクソ女が鞭に味を占めて俺を叩きまくっていた。


 何で味をしめたかと言うと、鞭打ち初日。

 俺は一発でダウンした。

 というのも、たった一発で痛覚耐性のレベルが上がっちゃうくらい痛かった。

 爪を剥がすのが可愛く感じるほどの痛みだったよ。


 一発食らうごとに悶絶してショック死しかけるおれに、回復ポーションをドバドバと。

 うん、皮肉な事にこれがパワーレベリングになってたんだよね。


 痛覚耐性のレベルが8を超えるくらいになった時には、悶絶しないくらいにはなってたんだけどさ、どうせ拷問されるなら得になる方がいいじゃん?

 だったら利用するしか無いでしょ。

 鞭打ちだったら痛覚耐性も早く上がるし、比例して打撃耐性のレベルも上がるし丁度よかったんだよね。


 途中で反応薄くなったら鞭打ちやめちゃうかなって思って、毎回よだれとか垂らして全力で痛がるフリしてたから演技ってスキルも習得しているわけですよ。

 称号に名役者って表示されるのもそう遠く無いかもしれないね!


 誰ですか、今「その顔で?」って呟いたの。

 聞こえてるよ?

 やめようかちくちく言葉は…精神耐性あっても嫌なものは嫌!


 雷耐性が上がってるのはもうそろそろ寝たいなーって頃合いにあのクソ女に反抗して電流攻撃浴びてたら上がったね。

 後半は、電流も最初ほど辛くなくて気絶するふりにシフトしてたよ。

 それはそれで演技のレベルを上げるチャンスになったからよかったよ。

 

 最初は地獄だったけど、なかなかに身のある一週間だったのでは?

 今後、強かに生きるためのいい土台になったわ。

 ありがとな、クソ女…


 絶対泣かすけど……。

 

 やられたらやり返す!!

 正当防衛という大義名分を手に入れたおれに一切の死角なし。

 誰も止めさせないよ?


 まぁその為にはステータス確認もこれくらいにして、黒廛の使用感を確かめたいな。

 どれぐらい扱えるようになったかな…



 あのクソ女が来るまで、まだ時間あるよな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る