第31話
今まさに器である『私』が風邪を拗らせて体調不良です。身体が言う事聞きません…。
他の人格達は自分達の事で精一杯ですが…どうにもなりません。
相変わらず病院には行きたがりません。病院嫌いは筋金入りです。トラウマやフラッシュバックがおこりますからね。
だからいつも病院に無理矢理連れて行かれます。本当に連行されます…。瀕死や重症になってから。
だから医者にはいつも怒られます。「いつも来るのが遅い!」と…。「何でこんなになるまでほっといた!?」と呆れられます。
ほっといた訳じゃない。行きたくても行けなかったんだ!!
と動けない身体や働かない頭でいつも思います。
そもそも他の人格達もそれぞれ病気を患っているのですが、他の人格達の患っている病気の対処は主治医が担ってくださってます。
しかし風邪などの病気は主治医の専門外です。なので主治医には頼れません。
唯一まともに行けるのが精神科である病院なので…。内科や整形外科、外科は主治医の専門外ですね。
行けるとしても外来だけですけど。入院なぞしたらどうなるか想像もつきません。
暴れまわりそうです。冗談抜きで…。
多分死に物狂いで対抗すると思います。力の限り抵抗するでしょうね。
よっぽど意識が無い時に入院させないと無理だと思います。
入院させるとしたら強制入院でしょうね。
はい、前科があります…。
その時は意識が戻った時から「帰る!」とずーっと言ってました。動かない身体でずーっと抵抗していました。
看護師さん達を大変困らせていました。本当に申し訳ない…。今でも反省しています。
でも懲りません。嫌なもんは嫌!!
そう主張するのが人格達です。
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