本当はこんなもんだ

第5話

多重人格障害には人それぞれの症状がありますが私の場合急に他の人格達に入れ替わる時と「あっ、入れ替わりそう…」とぼんやり自覚する時とあります。そして入れ替わり終わると激しい頭痛と身体中が硬直する疲れが現れます。特に記憶が戻った時にそういった症状が出ます。

最初何故こんなに頭が痛いのか、身体が強張っているのか不思議でした。偏頭痛なのか？と思っていたんです。とりあえず余りにも頭痛が酷いので主治医に「偏頭痛が酷いんですけど…」と相談してみたら

それは人格交代した後遺症みたいなもんだと言われました。その他にも味覚が変わったりします。

人格達それぞれによって程度や変化は変わるのですが共通する症状といえば頭痛と緊張ですね。

それも人それぞれだそうです。

なので鎮痛剤が手放せません。市販薬ではなかなか効果は効かないので病院から処方してもらってます。

身体に何かしらの違和感があるのは良くある事だそうです。まぁ症状も人それぞれですが、私の場合は結構症状が出やすいみたいですね。

主治医曰く「人格達が多くて脳が疲労しているんだろう」との事です。

脳ミソが疲れるくらい入れ替わってるのか⁉︎と正直ビビりますが、頭の中にどれくらい人格達が存在しているのか自分では分かっていないので今のところ

「そんなもんなのか…」と割り切るようにはしてます。同じ障害の方々の話を聞いた事が無いのでとりあえずは私の場合という訳です。

他の方々はどうなんでしょうね？話を聞いてみたいです。でも1番困るのは記憶が無くなる事ですかね。記憶が無くなるというのは怖いもんです。ぼんやりとも覚えてなくて全くの空白になります。何をしでかすのか、何を言うのかさっぱり分からないわけですからね。だからこそ他の人格達との手紙などのコミュニケーションが必須なのですよ。

それこそ同じ障害を抱えている方々はどうしてるのかな？と思っています。

基本的に他の人格達とコミュニケーションを取ろうという対処法は自己流です。主治医からも「あぁしろ、こうしろ」といった指示はありません。後遺症みたいなものに薬などを処方してもらう程度です。

基本、主治医はカウンセリングにより聞き役に徹します。これは私の主治医のやり方なのかもしれませんが。