第5話
「お兄ちゃん、私、こんな体じゃなかったら、無理矢理でもお兄ちゃんと結婚しようしたのになぁ」
「お兄ちゃんがするわけないじゃん」
「お兄ちゃん、今日も来てくれてありがとうね」
「おに
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目が覚めると、病院だった。
「ここは」
「優、優!!」
「優くん!!」
二人の女性と一人の男性がいる。
「先生!!優が目を覚ましました。」
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その後俺はお医者さんと容態について話をすることになった。
「どうやら、記憶障害があるみたいですね。」
「記憶障害ですか?」
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確かに俺はどうしてここの病院に居たか覚えてない。
「優、本当に、本当にごめんね」
「はぁ、」
「私が、私がずっと中途半端だったから、こんなことに」
何も覚え出せないから、許すことも怒ることも出来ない。
「優は覚えてないだろうけど、貴方はカズを守ろうとして、代わりに階段から落ちたんだよ。」
「そうなんですね」
「そうだよ。それで、私今回の件でカズとは別れることにしたから」
「はぁ、」
カズって誰??あとそこまでする必要あったのかな?
「私、優にとても酷いことばかりして来た、そしてこんな怪我も負わせちゃった。だから今度は償うから、優のために、償うからだから」
「あの、一つ聞いていいでしょうか?」
「何?優?」
「俺が優で良いんですよね?」
「何を言ってるの?優??」
「いえ、そのごめんなさい。実は貴方のことも覚えてなくて、さっきから俺がこうなった理由を話してくれてるのは分かるんですけど、時々なんのことかなぁって?」
「そ、そ、そんな、まさか」
「??」
「優、貴方、妹さんのこと覚えてる?」
「あ、やっぱり俺が優であってたんですね。あと俺に妹さんが居たんですか??」
「・・・あ、あ、あ、あ、あ、あ」
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