第2話

数日後


元仲良し組の、カズと春が軽く言い合になっていた。


「なぁ、最近冷たくないか」


「そんなことないよ」


「でも、最近明らかにカズのことばっかり見てたよな」


「・・・っ、それは心配だったから」


「なぁ、春。優が心配なのは分かるけど、」


「ごめん、カズくん」


「いいんだ。」


口では許していたが、カズは内心は不安で一杯だった。

春と付き合ったのは優が痴漢でみんなから責められて時、その時の弱みを着いたような形だった。


 「春、」


「何??」


「そのぉ、浮気はしないでくれよ」


「うん。」


ーーーー


 そして、また別の元の仲良しグループの、夏はトモに別れを切り出していた。 


 「俺は嫌ですよ」


「約束だったじゃん」


「それは、優の妹さんが良くなるまでって約束で、妹さんが良くなった訳では」


「そんな屁理屈を私に言っても、私は別れるって決めたから、それに今の屁理屈は最低過ぎる。もう別れるって決めたよ」


「そ、そんなぁ」


ーーーー


優は毎日、家族の墓に来て居る。痴漢の件で優は人を信頼することが出来ず、今の優にとって墓に話しかけることが生きがいだった。



ーーーー 

 そして、また数日後、

 学校の放課後



「危ない!!」


「・・・ありがとう、優くん」


「うん、大丈夫だった春?」


春はずっこけて、階段から落ちそうになっていた。


そこを何とか、手を掴み守ることに成功した。


「どう言うことだ?春?優??」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る