転生した世界が戦争中でした

XFR

プロローグ

「ふん、こんなもんか」

由華音の乗ったフィオレンティーナは最後のアルマスを真っ二つにするとと、母艦のアーク・ロイヤルへ帰還する。ハッチを開けると副官のアヤがくる。

「お疲れ様です、ヴァンテージ大佐。お見事でした」

「当たり前だ、インテンス大尉。それよりアルグはどうなっている?」

「ヴァンテージ大佐の活躍によって、3割の艦隊が轟沈してます」

「3割か、まだ反撃する余力がある、油断は出来ん」

状況は此方が有利だが、主力のエクスフェイト他がいないのが気になる。

「補給はどなっている?」

「現在、迅速に進めていますが、後、数分はかかるかと」

「そうか、急げと伝えろ」

「了解」

インテンス大尉はその場を離れていく。私はインテンス大尉から貰ったドリンクを一口飲む。中身は珈琲が入っており、飲み慣れている落ち着く味だ。

暫く飲んでいると、外が騒がしくなる。身を乗り出して、様子を伺うと、整備主任のエルヴィス曽長が来る。

「どうした?」

「現在、アルグが再進行してきているようです」

「ふん、あれだけ被害を受けてもまだ進行する力があるのか」

「ヴァンテージ大佐の技量があれば勝てますよ」

「当然だ。今回も勝ってみせる。しかし、アルグも懲りないな、戦力差があるのに挑んで来るとは。つくづく愚かな団体だ」

「全くです。それより、補給の方はそろそろ終わります」

「そうか」

その時、警報が鳴り響く。

「何事だ」

「確認してきます」

その時、艦内が激しく揺れた。





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