うん高

 今晩はママが作ったカレーを食べます。ママが作ったカレーです。美味しいに決まっています。


「ほらたかし。カレーよ?」


「ありがとうママ。頂きまーす。」


 パクパクパクパク、パクパクパクパク


 スプーンを使って口にカレーを放り込みます。


 パクパクパクパク


「美味しいな。美味しいな。」


「たかしぃ、それはカレー味のうんこなのよお。お母さんのうんこなのよお。」


「へえ、じゃあウンコの学校、うん高にいれなきゃいけないね。入学金払えよママ。おい、払えよママ。払えよ、払えよ。」


「ええっ、何よたかしっ!!何言ってるのよ。何言ってるのよ!!」


「うん高に入れなきゃいけないだろ?入学金払えよ?おい!!おい!!」


「ひひーっ!!たかし!!どうしちゃったのーっ!!」


「どうしちゃったもこうしちゃったもないよーっ!!早くうん高に入れなきゃーっ!!」


「うん高はここよーっ!!ここなのよーっ!!」


 お母さんはカレーをトイレへ突っ込みました。


「まっ、待つんだお母さん!!そこはうん高じゃないよーっ!!」


 ジャーーーーーッ!!


 お母さんはうんこカレーを流してしまいました。


「ふふふ、うんこはいなくなったわ。これでうん高に入れなくて済むわね。入学金も払わなくていいわ。」


「うわーーーーー!!お母さんなんて大っ嫌いだーっ!!」


 たかしはうんこをしました。


 ブリブリブリーっ!!


「ああっ!!たかしのうんこ!!うん高にいれなきゃー!!」


 ガッガッガッガッ!!

  

 お母さんはインターネットからうん高入学届を印刷し、そして入学金をクレジットカードで支払いました。お母さんがうんこカレーをトイレに流したのは、自分のうんこより、息子のうんこを優先するためだったのです。母の愛だったのです。


「ママ、、、ママーッ!!」


 たかしは感動し涙を流しました。


 完

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