例え、始まりが不本意だったとしても……。 きっと。

「魔法界の未来のため」

皇帝の命により、クリスティアナは嫁ぐことになります。

相手は18歳も年上の魔法使い。
しかも! 彼女と同じ16歳の一人息子までいるのです。

田舎でのんびり過ごし、そのまま幼なじみと結婚でもするかなぁ〜と思っていた彼女にとって不本意極まりない結婚。

うん、おじさんとの結婚なんて嫌だよね。

と思ったら、あらら、お相手のレオンハルト伯爵も相当不本意みたいです。

うーん、この二人どうなるのかなぁ。

読み進めると、ただの幼妻の恋愛ものではない事に気づき、どんどん引き込まれます。

魔法ファンタジーであり、ヒューマンドラマであり、ミステリ的でもあり、成長物語としても楽しめます。

そして、キャラクターの魅力が半端ではない✨
ヒーローをはじめとした男性陣も、それぞれの良さがあり素敵なのですが、私は主人公のクリスティアナが抜群に良いと思いました。
年相応の瑞々しさ、逞しさ、軽妙な心の声! 私はとても好きです。

本当に読みどころ満載の小説です。


そしてラストシーン。

お互い望んでいなかった結婚のはずの二人の始まり。

—— 彼女が彼のもとに嫁ぐとき。

きっと、あなたの胸には温かいものが込み上げてくることでしょう。

オススメです。
是非読んでみてください。

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