第8話 王子様復活?

 実は王様からもう一つ「褒美」を貰っている。


 先日暗殺された第二王子殿下の「遺骸」だ。


 これのどこが褒美だよっ? 完全詰んでる物件で、国家反逆罪どころか教会の敵で悪魔崇拝者。


 魔王軍行った方がマシなレベルの行為で、これから俺は、自分で自分に地獄行きのサインを書かされ、破滅させられる。


「国宝、安楽の籠手」


 王様から預かったアイテム。死者を蘇らせ、アンデッドへと進化?させる怪しすぎる呪われた魔法具。


 普通人が使うと、安楽な眠りの効果が得られると言うスグレモノ。


 但し、用法容量を確認の上ご使用くださいと言うアイテムで、まかり間違えると俺もアンデッドになると言う、怖すぎるSSR級ドロップアイテム。


 マイコーみたいに整形し過ぎて痛いから、笑気ガスとか吸ってないと生きて行けなくなるらしい。


 俺に阿片勧めて来たギルドマスターどころじゃねえ。あの王様、俺に王子殿下のアンデッドの家臣になれと言って来た怖い奴だ。


 どうせ眠れないなら、なってやろうじゃねえかよ。



 王子の遺骸を運び出すのに、数人の強力を使い、地下の暗所で墓場に、石棺ごと運び込んだ。


 殿下付きの側仕えや使用人、護衛騎士なども帯同。


 コイツらの場合、殿下を守り切れなかったので殉死の義務まであるので、一緒にアンデッドになるか、地上との連絡係になる。


 俺もアンデッドになるまでは、教会にバレないよう表の顔も使って、ダークエルフメイドとか、貧乳のエルフメイドとイチャコラするつもりだ。


 子作りできるのはアンデッドになる前まで、それ以降は永遠の命を与えられる代わりに、夜で闇の生き物になる。


 最近の人情噺では、王国に追い詰められて、姫とか思い人を救うためにリッチや不死王になって、逃亡先で姫と思いを遂げたにも関わらず、短命な人間なので死に別れてしまい、ハイプリーストとか賢者を見付けると、ターンアンデッドで葬って貰い、転生して姫とか誰かと再会したがるようなオチ。



 殿下の棺を石窟の中に設置させ、強力数人を帰らせて、殉死予定者と相談をする。


「はい、ここから内緒モードです。皆さんすぐに殉死なさいますか? 地上に出て連絡係なども必要ですので、暫くは生きていて頂きたいのですが?」


「殿下っ、お労(いたわ)しゅうございますっ」


 もう連中ガチ泣き、第二王子崩御の連絡も貰わなかったけど、新聞で見た。


 明かに第一王子派とか第一王女派からの毒殺だが、毒見役は生き残ってた。


 そこで「お前なんで生きとるんじゃいっ?」となってボコられて死んだようだが、実行犯の順序第一位は殺されて口封じされた毒見役。


 人質でも取られたのか? 金握らせられて遺族に金残したのか? それも調査を仰せつかっている。


 俺はIQ300で十か国語を操ったりする探偵ではないので、無能比較のワトソン君とか警部もいねえ。


 犬の家主のハドソン夫人もいねえし「犯人はお前だっ!」とか「真実はいつも一つ」なんかできねえ。


 悪のメジャーリーガー、モリアーティー教授なんかと一緒に滝つぼに落ちて死んで、読者から死刑宣告を受けるようなミザリーな作家でもない。



「まず、毒見役を生き返らせます、その実験後に殿下を。宜しいですね」


「はい……」


 コイツラも殿下付きの上級貴族なので、俺なんかのペーペーとは身分も出自も違う。


 ただ、国宝安楽の籠手の使用権限は俺に一任されている。


 こんな穢れた呪いの品、上級貴族が持つことも使う事も許されない。


 死刑処刑殉死以上の大罪人になり、教会からは破門、親族から名誉殺人で殺されるのが普通。


「行きます」


 俺が籠手をはめ、使用者として毒見役から生き返らせる。と言ってもアンデッドなんだが?


「う、あう、あああ……」


 死人の毒見役が俺の腕と言うか籠手を掴み、顔色が悪いまま生き返った。


 初期状態ならグール程度で復活するのが普通。と聞いている。


「毒見役さん、貴方には聞き取り調査が必要なので生き返って貰いました。但し、呪われたアンデッドでグールです。知能に関しては生前のまま、受け答えは出来ますか?」


「は、はい…… 私はグールなのですか?」


 正常な神経をしていたら生きて行けない。知能が低くて会話すら不可能なのがグール。


 自分が教会の敵で神の使徒でもなくなり、羊飼いに導かれる哀れな子羊でもなくなって、天に帰ることもできず、穢れた魂は地獄に落ちるしかない。


「その通りです、国宝、安楽の籠手の効果で、知能がある状態で生き返りました。殿下毒殺の経緯を……」


 毒見役は発狂して俺の話を遮り、掴みかかって来た。


「今すぐ死なせて下さいっ、今ならまだっ」


 天国に行けると思ってるのか? もう無理だ。


「それは毒殺の経緯を吐いてからだ、クソ野郎」


 俺の勢いに恐れをなしたのか、口を割るつもりになった毒見役。


 それからは喋る喋る。娘が人質にされたので私には罪は無い、死なせてくれ。相手は誰だかわからないし、娘の指を持って来たので罪は無い、すぐに死なせてくれ。


 とにかく自分には罪は無いのだから、神の元に行けるように死なせてくれ、とばかり喚き立てた。


「アホだろ? 王子殺したんだから連座制で娘も処刑。まあ、お前の娘は死体にされてドブの中に突っ込まれてたがな」


「嘘だあああああああああああああっ!」


「ウルセーよ、売国奴がっ」


 人気者の第二王子を殺して、クソ野郎の第一王子か、クソビッチでゴキブリの第一王女推したんだから大人しく死ね。お前は地獄行きで娘も一緒に連れて行け。



 とりあえず頭外したら死ぬそうだから、特に際立ったアンデッドでもなかったようなので死んだ。


 この状態を死んだと評するのもおかしいので、首取って魔石破壊したら動かなくなった。



 お次は心苦しいが、亡くなった王子殿下もアンデッドにする。


「陛下よりの御下命です、心して殿下をお迎えください」


「はい……」


 諦念の域に達したのか、家臣や警護役、側仕えは殿下がアンデッドになるのを受け入れた。


 王様もこのまま死なせたくなかったんだろうが、アンデッドはやり過ぎだ。



「我が眠りを妨げる者は誰か?」


 俺と似たようなセリフを言い出した殿下。


「何の職も持たぬ平民で、元冒険者であります」


 家臣団も穢れた事実は平民に言わせ、自分が叱責されるのを断った。


「ここは? 天国か? 地獄か?」


 石棺から起き上り、周囲を確認し始めた哀れな死人(しびと)。


「残念なお知らせです。殿下は毒見役に毒を盛られ崩御なさいました。その後、陛下の下知により、この穢れた呪具「国宝、安楽の籠手」により…… アンデッドとして復活なさいました」


 流石の殿下も、このような穢れたことを耳にすると思わなかったのか、動揺して震えた。


「なん、だと?」


 もう自分が教会の庇護下から離れ、アンチ清教徒であり悪魔崇拝者。神を見ることも許されない存在。それを父である国王が認めたのを恐れた。


「なんと…… 父までが我を見捨てたか?」


 哭して動す。までは行かず、殿下はさめざめと泣き始めた。


「陛下からの伝言です「今生では王となれず、大輪の花を咲かせるには至らなんだが、せめて闇の王として命を長らえ、夜王として豪奢な花を付けよ」と仰っておられました」


「左様か……」


 もう墓でも会えず、今生で言葉を交わすことも無いかも知れないが、哀れな不死の生き物となっても、息子に命を長らえて欲しい父親の心根は理解できた模様。


 例えそれがアンデッドであっても、生きて?いて欲しいと願った。



「爺、済まなんだ、我は既に命を持たぬ存在、お主に何もしてやれぬ」


「いいえっ、せめて死後、言葉だけでも交わせただけで、臣は満足で御座いますっ」


 家臣団と多少感動の対面なんかもあったが、死のケガレを移されたくない者、教会から離れられない者は抱き着きなどはしなかった。


「爺、このような穢れた旅、着いて来てくれるか?」


「はい、あの世まで、地獄であろうともお供いたします」


「済まぬ……」


 抱き合って、あの世への旅に同行すると言った主従。



「本日にて袂を分かつ者を言い渡す、其方らは殉死の必要も無し、着いてこられても困る」


 突き放す言い方だが、殿下からも不要と言われたので、そいつらは殉死メンバーからも外れた。


「他の者はこれまでだ、家族がいる所へと帰れ」


「殿下っ、お供させて下さいっ」


「わたくしもっ」


 警護の騎士や、幼い頃から帯同した者は別れを拒否したが、受け入れなかった。


「新たな主を探せ「二君にまみえず」言うは容易いが、行うは難し、別の主君を求めるなど、恥知らずと罵られようが、実行するのだ」


「それは……」


 騎士としては耐えがたいことなのか、主君を失ってまで殉死もせず生き永らえようとした者など、誰も信用などしないのか、誰も「二君にまみえる」行為を良しとしなかった。


 ただの騎士団の配属先だと思うが、護衛騎士には矜持があるのだろう。理解はしない。



 結局、全員騎士隊に戻ることも無く、貴族家や平民として暮らすことになり、給料の出先は無いのだが「第二王子墓陵維持費」的な物から賄う事になった。


 王様の決済が出るので、第一王子がどう言おうとも覆らない。



「我は、グールへと堕ちたのだな?」


「はい、それでもレベル上げをすれば、ヴァンパイア、ヴァンパイアロード、リッチ、不死王へと進化することができます。悲しむことばかりではありません、歴代のどの王も不老不死を願い、果たされなかった願い」


「それは神の国に阻まれてまで叶える願いではない」


 歴代の宮廷魔法士などは、気にせずリッチや不死王になり、生き汚く汚濁を恐れず、というか穢れまくって汚職まみれの人物なので、余裕のリッチや不死王戴冠。


 生きていく手段が無ければ、魔国にでも逃げるし魔王軍にでも身を投じる。

 

 大体が腐り果てて、後輩に失脚させられるので、その時に怒り狂って転職。


 王国を追い出されて呪い、ネクロマンサーになって不死の軍団とか手下を連れて来て、そこで撃破されるか、王国を焼いて不死の世界に書き換える。


 王様の場合、第二王子を気に入っていたのか、不死の軍団でネクロマンサーに破滅させられるのがお好みらしい。



 まあ、コイツラ綺麗事言って、お綺麗な単語並べてても、発覚したら即座に俺に全部セキニン擦り付けて、全部なかったことにして逃げるだろう。


 王子様って言う生きた?証拠ある限り逃げられないけど、王子破壊してでも逃げてなかったことにするだろう。


 貴族とはそういうお仕事。



 それからの俺は、安楽の籠手の効果でぐっすり眠れるようになった。


 本来、用法容量を守って使用しなければならないのだが、これだけグーグー眠れると、使い過ぎで死んでもいい。


 王様ありがとう、もし死んでアンデッドになっても、王子様にお仕えすることにするよ。



 ダークエルフメイドの部屋


「仕方ないな、ちょっと使わせてやるよ(////)」


「おう」


 ほんの少しデレたダークエルフメイドに、夜のお務めと言うか、夜伽と言うか、種付け腹ボテセックルをお願いすると、男に興味があったのか毎夜のように致した。


 背中何か所も抉って焼いた矢傷治してやったら感謝したのか、股間とか子宮に致命傷負うぐらいキニシナイのか、毎日させてくれた。


 セックル覚えたての高校生ぐらい、サルのように致した。


 残念なことに、エルフで35歳という合法ロリババアでありながら、初潮開始前年齢だったので、種付け行為も腹ボテ要素も無かった。


 耳元で「孕めっ、孕めっ」と言って、外見年齢13、4歳ぐらいのアソコの毛も生えてない、ょぅじょ相手に大ハッスルしてやり、白目剥いてガクガク痙攣させて、ご自慢の乳もケツもアソコも一切隠せないで大股開きで倒れている所を、掻き出しても掻き出しても「ふきふき」しても、塊みたいな白いのが大量にビチビチブバブバドロドロ出てくるぐらい、一切避妊しないで何回もヤリまくってやった。


 隣の続き部屋で、ドア一枚隔てた所で姫様が寝ているので、すぐに覗きに来たり、あんまりアヘアヘアンアン言うもんだから、姫様自分で自分を慰め始めたり、カーペットを濡らしまくって大洪水にしてやった。


 両側から姫騎士にも姫にも覗かれているので、いつか「やっぱりチ〇ポには勝てなかったよ」と言わせてやる予定だ。



 貴族とか立場があるから大変だね、平民だとドーブツ以下の交尾が平気で出来る。


 騎士団でもダークエルフでもない、イヌ以下の人間相手に盛りまくって、ハーフエルフとかデキちゃっても、現状平気で産める。


 あんまり毎日オスの子種が流し込まれ続けるので、子宮とか卵巣がビックルして、初潮開始させてそのままニンシンさせてやる。


 現在卵巣の中身全部、俺の精子でタップタプにして受精させ、予約してやっている所だ。


 次の相手が誰であろうとも、俺ので予約済みだから、黒人さん相手にヤりまくってた女さんみたいに、メラニズムで黒人さんの子供産むような感じ。


 安楽の籠手で死ぬまでに子供産ませておかないと、以降は永遠の命?が得られたとしても交配ができなくなる。


 子供産ませたら、子宮の荒れが直り次第、即次の子詰め込んでやる。


 毎日毎年発情してる人間舐めんな? エルフみたいに数十年に一度子供出来るような間隔開けてやらない。


 毎年毎年妊娠させて、昭和のお母さん以上に子供産ませてやる。


 普通の人類は、二十人ぐらい連続で産まされると、老衰と骨粗鬆症で死んでしまうらしいが、ダークエルフどこまで産めるか試してやる。


 正常位とか種付けプレスも大好きだが、後ろから伸し掛かってやって、両乳握り締めて揉みしだきながら、指からはみ出す乳の感触タップリ味わって、ギャーギャー泣き喚かせながら、汗だくになって「孕めっ、孕めっ」と命令しながら、精巣の中身一滴残らずエルフ子宮に流し込むのが一番気持ちいい。


 姫騎士の方はどうでも良いとまでは言わないが、気位が高くてデレさせられてない。


 姫様の方が、平民騎士が凄い声出して暴れまくってるのを、羨ましすぎる顔して見てご自分で慰めているので、姫騎士を何処かに使いに出して置いて、騎士が気絶して白目剥いてる所で、「ご一緒にいかがですか?」とお誘いしてから致すつもりだ。

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