れっつえぶりでい!異世界ダンジョン生活!

しがない書き手

プロローグ ~突然の死!1~

 神々しい光が瞼裏に差し込み、俺こと天音巡あまねめぐるは目が覚めた。

 身体が少し怠いがゆっくりと起こす。


 そこはまるでこの世とは思えない場所だった。


 地面は底が抜けたかのように開けているが、落下する気配はない。

 空は大きく広がり、大雲がまばらに浮いている。

 その隙間から、地面に向かって光が差し込み神々しさに拍車をかける。


 遮蔽物が無いのでかなり広い空間ということがわかった。


「・・・なにこれ・・・?」


 いや、まったく状況が読み込めないんだが。


 何で、俺がこんなところにいるのか。

 全くわからないのだが。


 頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになっていたところ、上空から野太い声が響いた。


「もし!!そこの人の子よ!!」


 はるか上空から、もじゃもじゃの白い髭を蓄えたいかにも、『私神です』、みたいなおっさんがゆっくりと降下してきた。


「でけぇおっさん・・・!?」

「おっさんではない。神である」


 本当に神だった。


 いやいや待て待て。

 神ってなんだよ。

 はいそうですか、とはいかないだろ。


 加速する混乱の中、自称神が発言をする。


「ふむ。お主、私が神だとまだ信じておらなんだな?」


 こいつ・・・!俺の脳内を読み取った・・・!?


「ふふふ、驚いたか?思考を読むことなど造作もないことよ」


 照れながら自慢?の髭を触る。

 神様も照れるんだ。


 自称神が、うおっほん、とワザとらしく咳ばらいをして場を正す。


「して、人の子よ。お主、ここがどこかわかるかな?」

「いや、全然わからないんですけど・・・」


 この世界にこんな空間があるとは思いもしなかった。

 SNSとかでバズりそうだし。


「ここは神界の間。お主らで言うところの黄泉路である。わはは」

「はぁ、そうですか。・・・は?」


 は?黄泉路?

 ということは、何?冥土にでも行くの?

 黄泉路ってそういう道だったよね?


「そう。お主はまさに冥土。つまりあの世に行く途中なのだな」


 本当にこの世じゃなかった。

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