この作者はきっと将来上手くなる。

 アンドロイドが人の死を看取るというシーンとその背景にある、世界観のお話である。シーン単体はうまく書けているとは思うが、場面と世界観(設定とも言う)が二つの段落で完全に乖離してしまっているので、その融合を目指してほしいと思う。魅力的にシーンと世界観を語る腕が必要なはずである。
 ただこの作者には何か光るものを感じる。きっと将来、上手い小説が書けると私は信じているし、期待もしている。