#12 家選びとドレス選び※
装備を買い終えたら、アルベルトさんのいる部屋に戻ってきた。
「装備のお買い物は済んだようですね。
次は借家でしたね?
物件情報を準備しておきました。
どんな物件をお探しでしょうか?」
「大きめの一戸建て。
立地もそれなりに良くて日当たりがいい。
大きめのお風呂がある。
わがままを言うと露天風呂なんかだと最高です。
あ、防音性能が高い家が良いです。
後は……」
とりあえず思いつく要素を言ってみた。
「わかりました。
露天風呂というのはどういったお風呂でしょうか?」
露天風呂では通じなかったか。
「部屋の外にあるお風呂と言えばわかりますかね?
お風呂に浸かりながら外の景色が見られるってことです」
「なるほど、わかりました。
でもそれだと、外の人に見られませんか?」
「そこは柵や植物で目隠ししたり、建物の屋上に設置したり工夫しますね」
「お風呂の中に植物を?」
アルベルトさんが食いついてきたので詳しく説明した。
日本にあったような旅館とかにありそうな露天風呂を。
「なるほど、この辺りでは見ないタイプのお風呂ですね。
お風呂は権力者が内装を豪華にするのが主流ですから。
面白そうです。
一軒ほど試しに作ってみましょう。
そしてヨシユキ様がそこに住まわれるのはどうでしょう?」
「いいんですか?
相当のお金が必要になるのでは?」
元の世界じゃ露天風呂が自宅にあるなんてお金持ちぐらいだ。
「そのかわり、その露天風呂を私共が良いと判断したら、当商会が今後も作ってもよろしいでしょうか?
私達は先入観でお風呂は室内にあるものだと思っておりました。
自然の中にお風呂を設置するのは前衛的です」
お風呂文化は日本が一番だったからな。
それなら日本のトイレも再現してもらおうかな。
こっちの世界のトイレは魔石の水洗トイレだったけど、温かい便座はなかったし、もちろんウォシュレットもなかった。
俺はトイレについてもアルベルトさんに要望を出した。
「素晴らしい!
そのようなトイレであれば冬でも快適ですね。
暖房器具に使われている魔石を使えば可能でしょう。
ウォシュレットも興味深い。
これは裕福層に売れそうです!」
アルベルトさんは熱心にメモっている。
「ヨシユキ様のアイデアには目を見張るものがあります。
是非、ヨシユキ様主導で一軒家を建てて頂きたい。
そして、一部を当商会で商品化させていただきたい。
お金はダダリオ商会が負担致します」
結局、家を借りる話から商談に変わってしまった。
要約すると、俺主導でモデルハウスをつくり、ダダリオ商会が売れそうなものを商品化して売る。
モデルハウスの費用はダダリオ商会持ちだ。
「こちらでも準備をしておきますのでまた明日お越しください」
アルベルトさんはそう告げると忙しそうに部屋を出ていった。
レイラにも要望があるか聞いておかないと。
「レイラはなにか要望ある?」
「台所が欲しいです。
ご主人さまの為に料理を作りたいです。
あと、わたしは狭いお風呂のが好きです」
レイラの手料理か。
ものすごく楽しみだ。
でもお風呂は開放感が大事じゃないかな。
理由を聞く。
すると彼女は赤くなって教えてくれた。
「ご主人さまと密着できるので」
俺はかわいいことを言う彼女を抱きしめた。
俺とレイラはドレス売り場に戻ってきた。
やっぱり欲しくなってしまったのだ。
レイラに似合いそうなドレスを2人で選びながら、奥に進んでいくと、そこにはきわどいドレスがたくさんあった。
どうやらここは夜のドレスが並んでいるようだ。
俺はよりテンションが上ってしまった。
片っ端から目についた夜のドレスを手に取っていく。
気づけば俺は大量の夜のドレスを抱えていた。
試着室にレイラと入る。
壁には一面に鏡が貼ってあった。
レイラに一つずつ試着してもらう。
まずは普通のドレスからだ。
レイラの服を脱がせる。
彼女はもう俺に脱がされるのに慣れてきたようだ。
バンザイして脱がしやすくしてくれる。
服を脱がすとレイラの透き通った肌に目が離せなくなるが、ドレスの試着の為に脱いだのだから他の考えを頭から振り落とす。
ドレスを着させる。
「レイラ、バンザイして」
奴隷と主人でやってることが逆転してる気がするが好きでやっているので気にしない。
「かわいい」
どこかのお姫様みたいだ。
舞踏会に出れば一番目立つに違いない。
くそ、カメラがあればすべてのレイラを保存できるのに。
今度あるか聞いてみよう。
一通り、普通のドレスを試着し終え、夜のドレスの試着に入る。
ドレスのようなものから下着のようなものまで色々な種類がある。
レイラに一つずつ着せていく。
最初は比較的刺激が少ないものにしよう。
大事なところ以外が透けているワンピースだ。
着せ終えて、彼女の後ろから鏡を見る。
目の前に見えたのは天使だった。
透けて見えるお腹がかわいい。
恥ずかしそうに鏡越しに俺を見てくる彼女はとても愛らしい。
もっともっと彼女の綺麗な姿が見たい。
マイクロビキニみたいな下着、競泳水着みたいなランジェリー、もはや意味を為していない透け透けの下着、大事なところに穴が開いている下着。
俺は興奮して仕方がなかった。
鏡越しにみる彼女も顔を赤くしてもじもじしていた。
俺は最初の数着の試着は我慢できていたが、限界を迎えてしまった。
その夜は買ってきたドレスでレイラを堪能した。
――――――――――――
2023/09/11 性的表現の過激な所を一部修正しました。
修正前のはノクターンノベルズにあります。
近況ノートから飛べます。
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