SNSの青い鳥

 皆さんご存じの通り、「Twitter」の名前が「X」に変わりました。

『青い鳥を探しに』では「Twitter」の名称変更に関して、「僕」と「見知らぬ女性」が、少し前までSNS(Twitter)のアイコンになっていた「青い鳥」を探しに行きます。

 この作品の面白さを、言葉で表現するのは難しいのですが、きっと読み終わったらよい読後感に浸れると思います。「青い鳥」(「Twitter」)は名称を変えて消えてしまったけれども、人々が忘れなければ心のなかにあると思わせてくれるのではないかなと。

 またお話のなかでは、「僕」と「見知らぬ女性」が青い鳥を探している間に、短い会話をいくつかするのですが、彼女が言う一言ひとことが素敵です。

 そのため、「Twitter」の名称が変わりもやもやした気持ちを持っている人は、心の拠り所といいますか、どこに置いておいていいか分からなかった気持ちの置き場所を得られるような感じがします。
 また最後は「見知らぬ女性」が誰だったのか分かり、きっと納得できると思います。
 短いなかに、青い鳥を探す、優しくて爽やかな風を感じられるようなお話があります。
 気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。 

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