「ゆ、優くん！！これは違うのよ！！」

いや、何がだよ。最悪だよ。転校生さんに最初から印象最悪だよ。

ほらめっちゃ機嫌悪そうな顔をしてるし

「あのぉ、大丈夫ですか」

転校生さんは気を使ってくれてるよ。ありがとう。でもその人母なんだ

あーやめて、マジ辛い、流石に辛い。クラスメイトと海水浴に隠れてついて来たときより、辛い。

「あのぉ、本当に痛くなかったですか？」

心配してくれるのに、何故かお母さんは黙ってる。フリーズしてる。

いやもっと早く止まってくれよ。

はぁー、仕方ないここは

「秋さん！！ごめんなさい。この人俺の母親なんだ！！」

俺が謝るしかない。

「そ、そうなんだ。優さん。でも優さんには怒ってないし、お母さんにも何か事情があったんだよね」

「そ、そうなのごめんなさいね。」

「良いです、忙しかったみたいですし。」

良かった秋さんが良い人でマジで

「その人わざとだよ。」

「えっ？」

春が余計な一言を言い出した。

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