第33話

「それで、優くん!!」


「はい!」

急に大声を上げられる。


「転校生さんってどんな人なの??可愛いの?」


お母さんの顔が近い

「か、可愛いよ」


「そ、そんなぁーーーねぇー!優くん!!」


今日は何だか浮き沈みが激しいなぁ


「お母さん可愛いよね!!」


「えっ」


「お母さん可愛いよね」


幾ら年がそこまで離れてなくて、義母とは言え、ずっと一緒に暮らして来た母だし流石に


「可愛いよね!!」


「可愛いと思います」


「やったー!!ありがとう優くん!!」


義母の機嫌は一気に上がった。だが残念ながらその日の夜ご飯は機嫌が悪い日のメニューだった。


なんでそんなに転校生に嫉妬心を燃やしているんだ?

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