第16話

過去編


「アンタなんか、居なければ」


「さっさとタバコ買ってこいよ」



私は家族に奴隷のように使われていた。


だから、幸せそうな親子を見る度に羨ましくて嫉妬して居た。


そして、学校では、服もだらなしなく、会話も家で話すことが苦手になって居たこともあり、友達も出来て居なかった。


ある日、家族は私を置いて出て行った。


最初はやっと解放されると思った。


けど、私は完璧に孤立した。


あんな親でも、人に関わることにはなって居た。


もう、人と誰も関わらないし、辛いし、希望はないし、このまま。


そんな時、子どもの泣く声が聞こえた。

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