第9話

「やっぱりこう見ると、優くん大きくなったよね」


「うん、だけどそろそろ捨ててもいいんじゃない?」


「何で、そんなこと言うの!!」


「、ご、ごめん。」


「これは、優くんのだけじゃなくて、私にも大切な思い出なの、このパンツを見ると優くんの子どもの頃を思い出すわ」


「そ、そうなんだ。いいけど邪魔じゃない?」


「そんなことないよ!!」


「でも、ほら、来ないだお母さんも間違えて洗濯してたし、」


「えっ」


「いや、間違えて洗濯してるなぁって思って」


「嘘でしょ。」


「う、うん。いや、そんなふうになるくらいなら捨てれば」


「あー!!!」

母の悲鳴が鳴り響いた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る