惹きつけらる、不思議な魅力を持った体験型のホラー!

実際に経験された内容や、ひとから聞いた話を脚色して書かれたという本作。

普通に書いていたら、そっけない感じで終わっていたかもしれない、そのお話を作者様の確かな筆力で魅力的に描かれています。

まず、何よりも外景描写をしっかり描かれ、イメージしやすい表現、また意識的に奇抜な言葉選びもなさっていて、刺激のある文章を書かれます。

作品を読んで、わたしたちが生きている世界には、常識では語りきれない、奇妙な出来事があることを再認識させられました。

完全なフィクションでは語りきれないところに不気味さがあり、また真実味も感じさせられますね。

お芝居で言うなら、迫真の演技を魅せられ、言葉を失った観客のようでした。