はじめまして。興味深く読まさせて頂き、たいへん勉強になっております。本稿の末尾「真に救われぬものもいるのではないか」の一文について、色々考えました。すべての人は死をもって涅槃に入り救われるはず。だとすれば、ここで言われる「救われる」は、死の刹那「救われた」と自覚出来ることなのでしょう。でも、人の精神は、その存在と同じく曖昧なもの。救われたと自覚できる人は、理性的観念を捨て去ることが出来た人のみ。まして死刑囚がその時「救われた」何かを見ることが出来るかどうかは、やはり人智を越えていますね。
引き続き読ませて頂きますが、私は新宗教的な人間ではありません。それどころか、宗教は、人がたった一人で向き合うもの。団体や、徒党を組んでする営みは、宗教ではない、と強く思っている人間です。