第13話

そして、冬ちゃんはこのクラスで元から人気だったが、さらに人気を出していった。優に懐かれるほどに、


「優って、話すと面白いんだね。春ちゃん」


「・・・うん。」


「花ちゃんが優のことを好きになる理由がよく分かった気がするよ。」


「・・・そうだね。ねぇ、冬ちゃんは好きにならないよね」


「どうかな・・・私少し自信無くなって来たかも」


「そ、そんな」


「冗談だよ。流石に友達から奪うようなことはしないよ。」


「本当に?」


「本当だよ。」


ーーーーーーーー


冬ちゃんとはそんな約束をしたが、冬ちゃんから優の話題がよく出てくるようになった。


私はその度に嫉妬して、辛くなる。けど冬ちゃんが優と仲良くなれたら、また私と話すチャンスがやって来るかも知れない。




・・・冬ちゃんじゃないなら、あのストラップは誰が持って居るんだろう?いやそもそも、もう誰も持ってないのかな?


ーーーーー

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