第17話

過去編 秋



 「えぇー秋って同い年だったの?」


「・・・」


「あの、秋さん」


「・・・何?」


「学校行きません?」


「行かない」


「その俺が転校の手続きするから、近いからさぁ」


そんなめんどくさい所行くわけいがない。


 「でもほらぁ、俺がいつどうなるか分からないし」


「・・・」


「流石に高卒は持ってないと困ることもあるから」


「学校で授業聞かず寝てれば良いじゃない」


「めんどくさい」


「コノォ!?」


「そうだ」


「何?」


「学校に来てくれたら、あの高いクッション買うよ」


「そんなの給料から買える」


「うっ、」


「あのね、それもね・・・やっぱり別に良いわ。勇気もう誘うのをやめましょう」


「えっ?」


おっ諦めてくれたか。ナイス説得だよ春


 「まぁ良いから」



ーーーーーーーー


 「・・・行く」


「えっ、どうして急に?」


「・・・」


「秘密よ!!秘密!!」



【学校来なくても良いけど、いつかの幸せは私だけになるかもね】


【・・・】


【私がもし、アイツと結婚したら当然邪魔な子は排除しようかな】


 脅すのは卑怯すぎる。


 

ーーーーーー

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