第8話 好きになる努力

 恋というものは、気づいたらしているものだと言われてから4年経ったのか。


もしかして俺は、恋をしていることに気がつかないほどの鈍感なのだろうか?

いや、いや、そうじゃないよな。

単純に俺、誰も好きになってないってこと。

 

女の子に興味がないわけじゃない。

なんなら、めっちゃ興味ある。

カノジョができたら、アレしたいコレしたいがいっぱいある。


なのに、誰も好きになれないのは、なんでだ?

自意識過剰で、カノジョのハードルを高く高く設定してんのか?

いや~、そんなこともないと思うが……

好みのタイプは~……

ん?特にないな……

かわいくて、エロい子?

あれ?それ、高橋じゃん!!

俺は、高橋みたいなタイプは好きじゃない!

じゃ、う~ん……


えっ?待って?待って?

女の子を好きになれない?

じゃ!俺が好きなのは、恋愛対象はオトコ~?

いや、それは、ないわ……

オトコを好きになったことも1度もない。


人を好きになるのには、努力が必要なのかな?

その人のいいところを探す努力とか?

いや、才能かな?

恋をする才能が、俺にはまったくない。

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