失った初めて


「なんでダメなの?」


唇を尖らせる君。だって、僕と君ではつり合わないから。

僕を思ってくれる君。けれど、僕は君を弟のようにしか思えない。

本気で好きだなんて、考えないようにしていた。なのに、顎をクイッと持ち上げて、不意に重ねられた唇。


「いいでしょ、別に減らないし」


今、減ったよ。


୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧


診断メーカーにて

『減るもんじゃない』をお題に


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