俺だけが知ってる


「待ってるね」


それだけ言って、修羅場を抜けた恋人。きっとまた、あの場所で泣いているのだろう。

少し時間を空けて向かう。

 

「ごめん。やっぱお前じゃないとダメなんだ」


テンプレみたいな台詞を投げて謝る俺の耳に、唇を寄せ『約束通り、その悪いコ切ろうね』と囁く。


もう二度と裏切れない。


୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧


診断メーカーにて

『思い出の場所』をお題に


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