海の日から はじまった

彼方希弓

海の日

 何年か前までは、今日7月20日が海の日だった。

そして、その夜は横浜開港大花火大会が行われていた。

(名称違うかもです)



 26年前の今日、7月20日、わたしは元彼と待ち合わせをしていた。

一緒に花火を見に行かない?

誘ったのは わたし。

当時、東京で働いていた元彼は、わたしの誘いをうけてくれた。

 

 わたしは、生まれも育ちも長野で、進学で県外へ出ることもなく、ずっと長野にいた。

彼は、高校卒業後県外に出て、わたしと彼は俗に言う遠距離恋愛になり、そしてあっけなく終わった。

しばらくの間、落ち込んでいたけど、いつの間にか別の人を好きになり、元彼のことを思い出すことはなくなった。


それから6年の月日が流れ、当時交際していた彼と、横浜の花火大会に行こうか?なんて話をゴールデンウィーク頃に話していた。

その直後、急転直下で、彼氏に別れを告げられた。

突然のことで驚きはしたけど、基本的にわたしは自分に自信がないので、彼が ‘’わたしじゃない‘’

って判断したことは、ごもっとも と、思ってしまった。


急に空いてしまったスケジュールをぎっしりと、うめたくなった。

彼氏にフラレたことから、現実逃避したかった。

あさってが、海の日、彼氏と行くはずだった花火大会。

なんだか、居ても立っても居られなくなり、1人で行くことにした。

で、

一緒に花火を見に行かない?

と、元彼に電話した。

6年ぶりの電話で、すごく驚いていたけど、

いいよ、行こう!

と、言ってくれた。


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