告白6

 紀子は頭痛に悩んでいた。仕事がままならない。トイレに行って吐き気に耐えているが、中々喉から出ない。どうしてもあと一歩が足りない。吐き出したいのに吐き出せないもどかしさ。疎ましさ。原因はどこだろう。そうだ。きっと二日前の久保さんと会った時。


 いや、裕也に会った時だ。

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