　ストーリー賞は『魔物の現れた現実世界でステータス極振りを敢行する（作者：桜庭古達）』です！

　○愚弟・評

　ストーリーの進みが丁寧で良かったです。

　大元の設定は既存作品と似通ったものがありつつも、序盤の「変わってしまった世界」に適応していく主人公の行動とをちゃんと書いてくれたので、変わり果てた世界を共に生きているように感じられてよかったです。

　また、主人公が強力な能力を手に入れるところについても敵キャラ側のストーリーが存在しているのも好きポイントです。こういうのがあるだけでも世界が厚みを持っているようにみえるので。

　二章に入って別キャラの視点になるところが若干読みづらかったりはしますが、概ね高水準の作品でした！　今後も頑張ってください！

　○小山・評

　金賞みたいなものは用意していないのだけれど、今回の中では大賞の次点だった。

　正直、タイトル、あらすじ、キャッチコピーをよくよく練り直せば、今の時点で書籍化するのも難しくはないと思う。

　刀を投げるシーンが僕の読んだ中で一番の見せ場だと思ったのだけれど、あそこまでほぼ10万字かかっているのがちょっとネック。

　そのあとの1章末までを12～14万字でまとめたいので、刀を投げるところまでは7～9万字くらいで終わらせたい。

　そのあたりの1章あたりの分量コントロール、盛り上げどころの置き方を覚えればすぐにでもプロになれるのでは？

　今回は期待も込めてストーリー賞とさせてもらえたらと思う。

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