6.スキル『サブスク』

 俺は異世界に転生して、スキル鑑定をしてもらったら『サブスク』っていうスキルだった。

 え? 魔法撃ち放題とか、そういうのかな? 無双できそうじゃね?

 浮かれる俺に周りの人たちは妙によそよそしい。あれ? 俺に嫉妬してる? 悪いねー、へっへっへ。


 眼鏡をかけた白衣の女が部屋にやってきた。服の上からでもわかる爆乳。

「きみが『サブスク』持ちか。この世界のために頑張ってくれ」

 女が合図すると、屈強な大男が俺をベッドに寝かせ、手かせ足かせをはめた。起き上がることもできなくなる。

「どういうことだよ、おい! 世界を救うんじゃないのかよ!」

 白衣の女はメスを取り出し、にやりと笑って言った。


「きみの内臓でずいぶんの人が救えるさ。大丈夫、また生えてくるから」

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