各話、各部の裏話・雑談・懺悔

inside story 2 1話の裏話・雑談・懺悔

あくまで本編を読んだ人への言い訳みたいなものですので、本編を読んでない方は、本編を読んで頂きたいと思います。

今回は第1回「Life 1 Reunion with You. 君と、夏の日の再会」の裏話や雑談です。



全体的に自分で読んでみた感想としては、これはどうしてこうなったんだろうって部分が多いですね。

まあ、それもそのはず。この1話って、ブラッシュアップはしたものの、とりあえず書いてみた回に当たるもので、これはテイストが異なっている第1部の3話までが予定調和、それ以降では11話まで一切書いていないです。

最初に着手したのがこの3話で、11話とエピローグを同時期、そのあとに間を埋めたり、続編書いたりとここまでの話として組み立てているので、一番整合性が取れなきゃいけない話なのに、ずっと後の回で忘れているということが多かったりします。


さて、主人公は、最初に娘(彼女)に会うことになるんですけど、当初1話は大筋で変わらないものの、彼女がずっと悲壮感漂う感じの喋り方をするというバージョンが存在していました。当然ボツとなるのですが、理由としては、2話のテンションと大きく異なってしまい、あっけらかんとしてる彼女のイメージとはまた違うかなと思った次第です。


「なぜ2018年がスタートなのか?」。当時17歳の娘が高校3年生だったので、20年逆算して行くと、僕が高校3年だった時期になるように組み立てています。ここで出てくる「僕基準」ですけど、筆者の年齢に合わせています。要は、この話自体がすでに「親になろう」作品なわけです。そう書いちゃうと、理解してもらえると思います。


彼女の顔のディティールは結構良く書くのですが、AKBがクラスで10番目に可愛い子なら、5番目ぐらいに可愛い子だったら、主人公も失恋のいちページを作れるようになってるのかなと思ったりします。はぐらかされたと表現されてますけど、この後の話で別にはぐらかしてないことが発覚したりします。(7.5話)

モデル、というか、当時そこそこ仲の良かった女子が何人かいまして、それらのハイブリッド系になっています。


「面影を残しつつ」なんて書いてますけど、3年そこらで女性は雰囲気が変わる、特に思春期以降から二十歳ぐらいまでの女性は、ガラリと変わってしまうこともあったのと、後付設定ではありますが、高校は同じ宇都宮にある女子校だったというところで、中学生時代の顔しか浮かばなかったわけですね。


この回って、地元ネタが豊富に入っていて、現実に僕も分からないことがあります。駅のエスカレーターは、本当にいつの間にか出来ていた感じです。


で、会話が始まるわけですけど、最初は「20年前の制服を着ている37歳」と「20年後の風貌をしている18歳」と勘違いして、それぞれが会話しているミスマッチ感を上手く出しきれなかったことがちょっと後悔ですね。


携帯電話のいざこざ。2G携帯電話とスマホだと、隔世の感がありますけど、GBが白黒で生きた時代の僕らに、スマホを見せたらどうなるだろうかと思いながら書きました。目につくところがカラー液晶というのは、本当だと思います。GGとかそうでしたし。


電車で小山駅まで行く理由としては、スタバがあったこと、それと駅前にホテルが2010年代に出来たこと、ヤマダ電機が駅前にあることなどです。現実にそこのスタバに入ると、半分は地元の高校生だったりした経験があり、案外入りやすかったというところですね。ホテルは、栃木でのとりあえずの宿として彼女に泊まってもらうため。ヤマダ電機は、彼女との連絡手段を確保するためと、現実に野木町では出来ないことが、小山市なら出来るというところにあります。地方の小さな街での限界が分かるようにしました。



タイムトラベルをあっさり受け入れる彼女ですけど、根本として、起こってしまったことに不可抗力なものは、抗わないほうがいいという思いがあります。彼女の家の問題なので、これもそのうちに話として出てくるところです。でも、20年前とほとんど変わらない野木駅ですから、イマイチ現実味が湧かないのかもしれませんね。

そして、「歳を取ると、つい」ため息をしてしまうわけですけど、理解を超えてる話を、ため息一つで受け止めちゃう主人公はどうなんだろう。でも、これは彼女を心配させないための演技なのかもしれないですね。


そして、くどくどと現在の家族の状態を説明していくわけですけど、主人公の中で、彼女と離れるのを、どこかためらわせる要素があって、色々言い訳をしてるけど、結局お前は一緒にいたいんでしょ?って感じを出してます。

ただの17歳の夏になる彼女。人生で初めて自由な時間を手にしたことへの嬉しさより、色々なものに追われていたことからの安堵感が強いようにしています。これも、今後の彼女の昔話で答えを出しています。


プリペイド携帯、ここはファンタジーというか、ディティールを無視しています。というのは、家電量販店ではほぼプリペイド携帯を扱ってないためです。彼女との連絡手段で、一番手っ取り早いのは、主人公がプリペイド携帯を買い与えるということにしています。ちなみに、機種はぼかしていますが、Simplyという現在も販売されているプリペイド携帯を想定しています。


そして、例の話になるのですが、この時、主人公はまだ親になる決心をしてないんですよね。あくまで保護者であって、もしかしたら恋人にしちゃってもいいのかなという、筆者の迷いが現れています。そして、ちょくちょく出てくる「真面目で真摯」という単語は、物事に対してで、主人公は落ちこぼれであることも付け加えて起きます。

彼女への15歳時点での好きという気持ちが、真面目で真摯だったということで、彼女には心に響いたところがあるんですね。




というわけで、ざっと裏話と雑談と懺悔をさせていただきました。

特に難しい技術の話とかでもなく、読んでいって、裏話とか雑談をはさみたいと思うところで書いていますけど、これはこれで楽しいです。


本編に差し支えない程度に、2話以降も順次やっていきたいと思います。



というわけで、今回はここまで。お粗末。

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