第2話

俺は朝の恒例で手紙をポストに入れて学校に向かう。



 「おはよう、春!!」


「おはよう、カズ」

 幼馴染の、春見 中学生の時に転校して近くに転校して来て、高校も一緒だ。


 「ねぇ、カズ」


「何??」


「私、話したいことあるんだけどいいかな??」


「何??もしかしてヤミナちゃんのこと??」


「違う!!!」


「そんな大声で否定しなくても、」

珍しい、春がそこまで叫ぶなんて


 「私さ、中学校、虐められたじゃん」


「・・・そうだね。」

そう、春は中学校虐められていた。今でも虐めた奴らを俺は許せない


 「けど、それがどうかしたの」


「その時、カズが色々と私にしてくれて、」


「いや、それは今更そんな話はいいじゃん。もう俺達中学卒業して、幼馴染なんだし、軽い貸し借りみたいな感じじゃん」


「・・・私には返せないほど恩なの」


「・・・本当に気にしなくていいのに」


「私が気にしたいの!!」

 

 「春」


「私にとっては辛い虐め毎日が、それすらもカズに助けて貰う為の大切な時間に変わったの、そしてそれからも全部の大切な時間だった」


「・・・素直に嬉しいな」


「・・・それでね、今日昼休みに体育館裏に来て欲しいの」



 俺は流石にこの時にこのあとの告白のことに気付いた。


ーーーーーーーーーー


 俺はずっと考えていた。正直、春を恋愛の対象で見たことはない。

付き合うとかは考えられないでいる。


 それにヤミナちゃんのこともある。きっと仮に付き合っても俺は結局ヤミナちゃんの沼にハマってしまうだろう。


 俺はヤミナちゃんを尊敬し、正直愛してる、今だにあの昔記憶がある。俺に取っては神であり、推しであり、アイドルであり、夢であり、憧れのお姉さんであり、色々な思いを持っている。


 それは春以上にだから俺は春を愛せるとは思えない





 けど、俺は春は大切な友達だし、もう俺も高校生だ。もうすぐで大人になる。いくらヤミナちゃんが好きすぎるとはヤミナちゃんだって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰かと結婚するかもしれない。それは絶対に俺じゃない。ヤミナちゃんとそもそも全然会えない。


 

 そうなったら俺は耐えられないだろう。


 


 

 つかなら、こんな気持ちでヤミナちゃんの保険みたいな気持ちで春と付き合うのはいいのだろうか??


 春だって、大切な幼馴染で一番大切、ヤミナちゃんの次に大切なんだ。


 だからこんな気持ちで向いちゃダメだ。


  


 春には、悪いけど断ろう。


  

 【カズ】


けど、頭に春との思い出が蘇る。


 

 もし、春がこの全てを受け入れてくれたら、俺は



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