第2話 川村教授の正体

「偶然も重なれば必然なのではないかとは思っていましたが、このような形で、恐怖の刺激だけでも、理論的に重なれば、必然となるのではないかということが感じられたような気がします。でも、僕が考えていることが、本当に教授の頭の中で描いていることと同じかどうか分からないんですが、僕は近いものだと思っています。もし、先生が僕の考えていることが見えているとすれば、結構発想としては近いものなんでしょうかね?」

 と門松記者が聞くと、

「そうですね。私はあなたが考えていることが分かるような気がします。でも、それは決して近いからだというわけではなく、話をしてみて、論理的に考えると、離れているような気がするんですよ。その理由はお互いに見えているものが違っているという感覚。違う方向を向いているから見えるものが違うのか、それとも、最初から距離があるから、見えているものが違うのか、それともそのどちらもなのかだとは思います。そのどれでもないとは思えないんです。でお、そのどちらもだった場合、どちらが強いのかと言われると、ひょっとすると、その時々で違うと思うんです。同じシチュエーションの中であっての一瞬一瞬が違っているという意味でですね」

 と、教授は言った。

「なかなか奥深い意見だと思いますね。私のような凡人には理解できないところがあるんですが、やっぱり恐怖が中枢神経に刺激を与えると、見えないものが見えたりするんですかね?」

 と訊かれて、

「そうだと思いますよ。そして、その理屈をその人が分からないから、また恐怖を感じる。恐怖のループが頭の中で形成されるのも、恐怖に撃ち勝とうとする気持ちが、恐怖に対して抗えない免疫を作ってしまうのかも知れません。恐怖に対してのループが鬱状態への入り口を作り、そして、入り口のまわりに免疫を張り巡らせることで、せっかくの鬱への入り口が見えない状態で、気が付けば真っ暗なトンネルに入ってしまっているのかも知れない。そのトンネルは免疫によって保護されているので、恐怖が入ってこない。恐怖を感じさせない不気味さが心の中にあるので、自分で、自分の中に引きこもってしまう。鬱にもいろいろな種類があるけど、このように恐怖心が与えた中枢神経の逃げ場が、自分の中で作ってしまった鬱のトンネルだとも考えられる。だから、他人が、怖がりの人に恐怖を煽るのは鬱への入り口にもなるんですよ。そして何が一番の問題かというと、トンネルの中にいながら、トラウマを育んでしまうということです。こういう時は時間が経てば経つほど傷は深くなります。すぐに手立てを打つ必要があると思うんです。それができないと、長期の鬱状態が約束されたかのようになりますね」

 と教授はいう。

「心理学というのは、本当に恐ろしいものですね?」

 と門松記者がいうと、

「まさしくその通りですね」

 と、教授の声は最初に比べて、二オクターブくらい低く、声で十分に、恐怖を煽っているかのようだった。

 少し会話が途切れたが、一升の半分くらいを飲み干したくらいだっただろうか、教授が口を開いた。

「ところで、門松さん。あなたはそれだけのことで私のところへ来られたんですあ?」

 と訊ねた。

 それを聞いて、苦笑いをした門松記者は、

「ああ、そうでしたね。もっとも、私もこういう話は好きなので、教授と話をしてみたかったんですよ。だからこそ、記者のような仕事をするようになったんですからね」

 と言った。

 なるほど、こういうところでいいわけではないが、話が脱線してしまいそうになるところが、いかにも、何にでも興味を持つ人の特徴なのだと、川村教授は感じた。自分にも似たところがあるので、ちょっと失礼なところがありそうではあるが、どこか憎めないところのある門松記者を憎からずに感じていたのだった。

「でも、あなたの洞察力と考え方には感心しましたよ。私がいつの間にか話に引き込まれて、普段なら研究室の人間としか話さないような話を、まさかここでしようとは思ってもいませんでしたからからね」

 と教授はいった、

 確かに、この店の店主は自分が学者であることは知っているので、そんなにビックリはしていないようだったが、他の店員には話をしたことがなかった。それだけに、教授が難しい話をし始めた時、皆ビックリしている様子を、話しながらでも教授は感じていた。

 ただ、それが、教授の話に臆していたのか、それとも普段話をすることのない教授がいつになく饒舌だったことにビックリしたのかは分からなかったが、確かに皆、何が起こったのかというくらいには感じていたことだろう。

 少しまわりから一目置かれたようで気持ちよかった。

 だが、普段は教授だということで、インタビューにやってくる人や、専門雑誌の取材などで、リポーターが少し遠慮しているかのように感じるのも慣れてきたせいか、今では感動など一切なかった、そういう意味で、久しぶりに感じた承認欲求を満たしてくれそうな思いに、心地よさがあったのだろう。

 この失礼な男も、実際に専門的な話になってくると、完全に、こちらを敬ってくれるかのような雰囲気を感じた。そういう意味での承認欲求も満たしてくれていて、十分満足できるものな気がした。

 だが、この男はまだ肝心なことを言っていない、何が言いたいのか、相手が雑誌記者というのも気になるところだ。

 普通なら、いきなり自分の身分を明かして名刺迄くれるというのであれば、相手が記者であれば、インタビューと思うのも、無理もないことであるが、さすがに彼くらいであれば、大学に許可を得なければいけないことくらいは承知しているはず。

 それなのに、居酒屋で偶然を装って会うというのも、見え透いているようで、相手によっては、怒っても当然の行動であった。

 門松記者は、まわりを憚りながら、小声で教授にしか聞こえない声を耳元に近づけるようにして、

「実はですね。こちらが極秘裏に調査したことで気になることがあったんですが、T大学の里村研究室で、何やら恐怖を遠くに見えるような研究をしているという話を訊いたんです。その人の話では、これは、川村教授の研究室でも同じような研究をしているということも一緒に聞いたんですが、川村教授は、そのことをご存じでしたか?」

 と言われて、

「いいや、初めて聞く話だけど?」

 と言った。

 確かにT大学の里村研究所というと、自分たちと同じような研究をするグループだということは知っていた。一種のライバル関係であり、かといっていがみ合ってるわけではない。どちらかというと、好敵手ということであり、軍事国家が、絶えず仮想敵を持っていないと、士気が低下してしまうのと同じようなものである。

 そういう意味で、川村研究室が、好敵手だと思っているのと同じように、里村研究室も同じだと思っていたのだが、その考えが甘かったということであろうか?

 門松記者の言葉は、にわかには信じがたいが、世間ではよくあることではないか、そもそも同じことを研究しているからといって、別に悪いわけではない。研究内容を盗んでいるとでもいうのであれば、問題であるが、門松記者がわざわざ確認に来たということは、その可能性もあるということであろうが?

 ということであれば、彼のニュースソースはどこから来たのであろうか? タレコミでもあったということか、たまたま取材をしているうちにウワサのようなものが聞こえてきたということだろうか。

 少なくとも、川村教授としては、そのような話はまったくの寝耳に水であった。根も葉もないウワサだったとしても、どこから出たのかをハッキリさせないと、これからも、余計なウワサに振り回されることになる。それを川村教授は嫌ったのだ。

「それにしても、恐怖を遠くに見えるような研究というのはどういうことなんですか? 言葉が上手く伝わらないんですが」

 と、桑村教授は言った。

「私にもいまいち分からないんですよ。だから、教授にお聞きしているというのもあるんですけどね」

 と、門松記者は言った。

「恐怖を遠くに見えるような研究」

 あきらかに、「てにをは」がおかしい。

「恐怖を」の「を」が「が」であれば、まだ分かるが、そうすると、遠くに見えるという部分が分からなくなってくる、「ような」という曖昧な言葉になっているところから、「が」という言葉を使って、限定的な表現にするのもおかしいからだろう。

 そんな言葉の綾を考えているわけではなく、そもそも、恐怖を遠くに見るという発想が独特なのである。

 確かに、恐怖というのは、中枢神経を刺激して、普段ではあり得ないようなことを生き起こすこともある。だから、危険なこともあるだろう。さらに、恐怖というのは、実際に見えるものではない。虚空の存在であるとすれば、錯覚がもたらすものであり、錯覚であれば、遠くにあった方が、携わることがないことから、危険を回避できるとも言えるだろう。

 そう意味での、

「恐怖を遠ざける」

 ということであろうか?

 それであれば、恐怖というものが、錯覚であることを証明しなければいけないが、証明もできているということであろうか。それを思うと、里村研究室が研究しているというものがどういうものであるか、気になるところだ。

 川村研究室は、研究者のプライドが傷つけられるという危機でもあるが、それよりも、このまま研究が膠着状態になって、何も成果がでなければ、文部科学省からの支援金が打ち切られ、研究室の解散ということもありえるだろう。

 何しろ、母体である大学時代は小さいので、大学側に支援を打ち切られたら、研究室を維持できる力があるとは思えない。

 それを思うと、とにかく成果を出すことが必要だった。

 今は、まだ具体的には形になっている者は何もない、方向性すら定まっているわけではないので、門松記者が探りに来ても、川村教授の口から何かが出てくることはないだろう、

 だが、今の彼の話はある意味、川村研究室にとって、運命を左右するものとなる可能性がなきにしもあらずだった。

 今、研究室では、方向性が定まっていないがならも、それぞれの研究員が、資料を集め、プレゼンができるくらいまでのところまでまとまっていると言えよう。

 プレゼンの中で、実現可能なもの、継続できぞうなもの、まるで今流行りの、SDGSのようなものが見つかれば、それが、自分たちの方向性になるだろう。

 先ほどの話の中で、意味がハッキリとは分からないが、意味深な言葉に、何かのヒントが含まれているのではないかと思い、何とか理解しようと考えてみた

 だが、これを方向性にすることは悪くない気がした。

 ただ、里村研究室がどこまでの具体性を持っていて、どこまで研究が進んでいるのか分からないので、気になるところでもあった。

 門松記者が考えているであろう、

「川村研究室と、里村研究室の開発が被っているかも知れない」

 という考え方が、まさか、現実のものとならないようにはしないといけない。

 一度聞いてしまうと、頭から離れなくなった。特に言葉の「てにおは」がハッキリしていない状態で、曖昧な言葉は、どれだけ広がっていくかが分からないだけに、無限性も感じさせ、それの無限性をどちらが有限にしてしまうか。つまりは、この場合の有限性というのは、具体化という意味で、完成に近いものにできるかということを考えると、川村教授は、ある意味、好敵手からの挑戦状のようなものではないかと思えた。

「どうせ、君たちの頭では我々の発想を理解することなどできまい」

 と言って、嘲笑っているかのような光景が浮かんできたのだ。

 さらに、里村研究室には、以前、川村研究室にいた研究員がいた。

 彼は、里村研究室に引き抜かれた形になっていたが、そもそも、川村教授のやり方に疑問を持っていた。

 それだけに、彼はさっさと移籍してしまい、今では、向こうのエースになっているようだ。

「里村教授は、僕の意見をすぐに取り入れてくれる。一拍おいて答えを引きのばす川村教授とは違うのだ」

 と、言っていたのだ。

 彼は名前を小林研究員と言った。

 小林は、今ちょうど、三十歳くらいになっただろうか。普段はあまり話をしないが研究ともなるとストイックになり、没頭し始めると、何かに狂ったかのように必死になる、

「なぜ、そんなに必死になれるのか?」

 と聞いたことがあったが、

「僕は、子供の頃から英才教育を受けてきたんです。まわりの楽しいものはすべて遮断されていて、テレビもマンガも見せてもらえなかった。勉強ばかりさせられていたんです。さすがに、最初の頃は嫌でしたよ。息苦しくて、死にたいと思ったくらいです。でも、不思議なことに勉強してると楽しいんですよ、嫌なことを忘れられるような気がしてですね。やらされて嫌な気分になっているはずなのに、おかしいですよね。でも、県境を必死でやっている時が、親の目を盗むというか、気にしなくてもいいので、没頭できるんです。何かに没頭するということが、こんなにも嫌なことを忘れさせてくれるとは知らなかった。皮肉なものですよね」

 と言っていたのだ。

「嫌なものでも、それは嫌だと思っているから嫌なだけであって、誰がそれを嫌なものだと決めたんだってことだよね。嫌いなものは嫌いだから、好きなものは誰が何と言おうとも好きなんだよ。たとえ、非難されようともね」

 と川村教授がいうと、

「そうですよね。だから、僕は研究に対してもストイックなんです。必死でやればやるほど、嫌なことを見ないで済みますからね。人はそれを逃げだっていうかも知れないけど、僕はそれならそれでもいいと思うんですよ。それで成果までついてくれば、一番いいじゃないですか」

 と小林研究員は言った。

 だが、彼はその思いを、成果の方に向けた。

 人から、逃げだと言われてしまい、それが違うのだということを証明したいと思ったのだ。

 それを証明するためには、成果を人に知らしめればいい。成果を出すことが、自分の正当性を訴えるには一番の近道だと思ったのだ。

 それは、彼の承認欲求を満たすことになるのだった。

 そんな彼の気持ちに、川村教授は気付かなかった。

 川村教授は、成果物に対しては、かなりシビアな方だった。

「検証には検証を重ねて、これでもかというほどの証明ができなければ、表に成果として出すことはできない」

 と考える方だった。

 だからこそ、川村教授はまわりに対して、自分がシビアであることを装っていた。

 それなのに、川村教授の気持ちも知らずに、自分の研究が信用されていないから、ここまで検証されるんだと思った小林は、それだけ分かったということだろう。

 それに引き換え、里村教授は、成果に関しては寛容だった。

「私は研究員の実力を認めていますからね」

 と口では言っているが、そうでもしないと、自分の立場が危ないとでも思ったようで、少しでも、研究員に寄り添っているというポーズを示さないと、いいところをすべて研究員に持っていかれるという、少し被害妄想的なところがあったのだ。

 そういう意味では川村教授とは正反対だった。

 彼は、川村教授を目の敵にしているところがあった。彼には、誰か仮想敵がいないと、自分の士気を保つことができないということを分かっていなかったのだ。

 いや、分かっているのかも知れないが、自分で認めたくなかったと言った方がいいだろう。

 小林研究員と里村研究室の思惑が一致したことが、彼を里村研究室に移籍させる引き金になったのだが、それでなくとも、川村教授に嫌気が差していた彼にとって、里村研究室の存在は、ありがたかったに違いない。

 小林研究員が、川村研究室を辞める時、案外と簡単だった。

 辞表を持っていって、

「すみません、これを」

 と言って、教授の机の上に、退職願を叩きつけた時は、感無量だった。

「どうだ。引き留めてみろ」

 と言わんばかりのどや顔だったのだが、その表情は意外にもアッサリとしていて、

「ああ、そうか。今までご苦労だったね」

 としか言わなかった。

 これがまた、小林のプライドに火をつけたのだ。

――こんなものなのか――

 と、自分がむしろ今まで辞めなかったことの方がおかしく感じられた。

 明らかに、自分の居場所はここにはないからだった。

 だが、小林の心の中で、

「何かが違う」

 という感覚が芽生えていた。

 何が違うのかまではハッキリと分からなかったが、何かが違うということだけが分かった。それは、それまでの苛立ちや、無知なところの多かった小林だったら、決して感じることのなかったことだろう。自分でそれが分かっているというのも皮肉な感じがして。苛立たなければならないはずの感情が芽生えているのに、自分でもよく分かっていないところだった。

 小林が、里村研究所に移籍してからは、それまでのイメージとまったく違っていた。人に気を遣うことのなかったはずの小林が、協調性を示せるようになってきた。本人とすれば、

「これは、俺が今までのように川村研究室にいたら、考えもつかなかったことが考えられるようになったからなのだろうな」

 と思うと、自分を簡単に辞めさせてくれた川村に礼を言いたいくらいだったが、まだまだそんなことでは足りない。

「小林君がいてくれたらな」

 と言わせるのが目的だった。

「これまでは小林君がいてくれたから、研究室も回っていたけど、小林君がいなくなったせいで研究室は回らなくなった」

 と言っているのが目に浮かんできそうだ。

 それを証明するかのように、小林がいなくなってすぐに、文部科学省の方から、大学に対して、

「支援金の打ち切りも視野に入れています」

 という話が舞い込んできたのだ。

 しばらくは、大学の方で握りつぶしていたようだが、さすがに黙っていられなくなって川村教授に話すと、さすがに教授も青天の霹靂だったようで、

「いきなり、そんな話をされても」

 と、窮地に陥ったのだった。

 それも正直、小林が瞼の裏に思い浮かべただけであって、実際には、

「そうですか。分かりました」

 と、大学側にはそういっただけだったが、心の中ではどのような波紋が広がっているか分からなかった。

 それでも、表に出てきたのは、

「実に落ち着き払った川村教授の表情」

 だったのだ。

 表と裏でどれだけ違うのかということを、小林は気付くことはできたはずだ。ヒントは隠されていたではないか。彼が、辞表を叩きつけた時、引きとめることもなく、受け取った態度、小林はそれを、

「負け惜しみのような態度だ」

 と思ったのだろう。

 しかし、それは、逆に余裕の態度で、小林に対して自分が、

「裏表のある人間だ」

 ということを示すためのヒントを与えていたことになるのだ。

 なぜにそんなまどろっこしいことをしたのかというと、それが川村教授の余裕を見せたということであり、女性であれば、

「あざとい態度だ」

 と言ってもいいかも知れない。

 もちろん、小林研究員を始めとして、他の研究員も、他の教授も、川村教授はそんな性格だとは思ってもいない。

「彼は、実に落ち着いていて、いつも余裕を持っている裏表のない人間:

 と思われているのだろう。

 しかし正しいのは、余裕を持っているというところであり、落ち着いて見えるのも、裏表がないように見えるのも、彼のあざとさに、皆が騙されているからだ。

 彼にはそれだけのこれまでの実績があり、まわりにそう思わせるだけの演技力も備わっていた。だが、演技力がなくても、誰も疑うことがないくらいの実績を彼は示している。川村教授は、

「記録よりも記憶に残る教授だ」

 と言ってもいいのではないだろうか。

 川村教授の本当の姿を知っている人がどれだけいるかはハッキリとしない。しかし、ほとんどの人が知らないことは間違いないだろう。そのことを川村教授もしっかりと自覚していたのだ、

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