第2話 地獄のループ

 恵子へのストーカー行為はさすがに高校時代にはなくなっていた。それを思うと、相手は男子であろうと思われるが、すべてが一人による犯行だったのか、それとも複数による模倣犯のようなものだったのかは、ハッキリとしない。しかし、

「あれは、男子による一人の犯行だったんじゃないかな?」

 と、恵子は思っていて、そのことを典子にだけは話していた。

「犯人が誰なのかということまでは確定はできないと思うんだけど、複数による犯罪ではないと思うの」

 というと、

「どうしてそう感じるの?」

 と聞かれた恵子は、

「学校にいて、授業中とかに、いつも痛いほどの視線を感じて、後ろの席を見渡すんだけど、すぐにそれに気づいて目を逸らすのか、こっちが気付くとその気配がなくなっているのね。それはどうでしょう、こっちが気付いてから後ろに目をやろうとする行動をとって、実際に後ろを見るまでに少なくとも三拍の行動が必要だもんね。相手は、じっとこっちを見ているわけだから、私が気付いたと思った瞬間に視線を切ればいいだけ、どう考えておも私が振り向いた瞬間には、相手は気配すら消すことができるためのタイミングになっているというものね:

 ということだった。

「うんうん、なるほど、その通りよ」

 と、典子がいうと、

「それにね。その視線は教室以外のところでも、後ろからしか感じることがないの。視線はいつも一つで、毎日のように浴びていると、その視線が同じ人からだってことは、すぐに分かるというものよ」

 というのだ。

「じゃあ、一人の過激なストーカーまがいの人がいたということね?」

「ええ、そうなの」

「じゃあ、複数いるというよりも、気は楽なのかしら?」

 と典子に聞かれた恵子は、少し顔が雲った。

「確かに一人しかいなかったということは、複数よりもいいかも知れない、相手は分からなかったけど、もし相手が分かるようになりさえすれば、そういう相手には変な気を起こさせないようにしなければいいだけだって思っていた。でも、本当にそれだけのことなのかっていうことも感じるの」

 と恵子がいうと、

「どういうことなの?」

 と典子がまたしても聞き返す。

「だって、こちらがいくら気を付けてもどうしようもないこともあるかも知れないわよね。例えば私の態度や素振りに対して異常になるのか、それとも、私のハッスルフェロモンのようなものが相手を狂わせるのか、前者であれば、まだ何とかなるかも知れないけど、後者であれば、防ぎようがないような気がするの」

「それはそうかも知れないわね」

 という典子に対して、

「それにね、もし前者だったとしても、その人に対して態度を変えただけではいけないと思うの。相手が密かに私のことだけを見ているのだとすれば、全体に対してその人の好きにはなれない態度を取らなければいけない。でも、その態度が今度は他の男子の異常な部分を刺激したらって思うと、それも怖い気がするのよ」

 という恵子に対して、

「それは、少し考えすぎではないかな?」

 と、あまりにもネガティブな恵子に対して、典子h半分、あっけにとられたかのように答えた。

 しかし、恵子の方は大真面目で、

「そうかも知れないけど、実際に思春期の感受性の強い時期に、あのような嫌がらせを受けると、神経が過敏になるようなトラウマが残るのも無理のないことだと思うのよ。これは仕方のないことだと言って、片づけられないと思うの」

 と、恵子は言った。

 恵子に対して嫌がらせがなくなると、今度は典子に対して嫌がらせのようなことが起こるようになった。それは二人同時に入学した高校でのことで、それが女子高だったので、嫌がらせの犯人は、女子以外にはあり得なかった。

 しかも、その人は正体を隠すようなことはしなかった。むしろ、

「私がやっている」

 と言わんばかりの状態に、明らかにその嫌がらせの主旨は、中学時代の恵子に対してのものとは違っていた。

 他人が受ける嫌がらせに対しては冷静に見れる典子だったが、そういう人にこそ言えることであるように、彼女には自分が受ける嫌がらせに対して、その対応方法がまったく思いつかなかった。

「どうしてなのかしら? 人のことだったら冷静に見れるのに」

 ということが分かっていて、その理由が冷静になれないということが分かっているのに、どうすることもできない自分を訝しく思っていた。

 今まで助言していた相手に、相談するわけにもいかない。恵子にだけは知られたくないという思いが強く、なるべく恵子に悟られないようにしていたのだ。

 ただ、嫌がらせと言っても、そんなに長く続いたわけではない、それはある時点をきっかけになくなったのだが、なくなったのは、その嫌がらせの加害者が最初から計画していたことではないかと思うと、後から気持ち悪くなってきたのだった。

 その時は、恵子に知られたくないという一心から、必死でごまかそうとしていたのだが、典子の性格的に、実に考えが態度に出る人であり、ごまかしがきかない人でもあった。

「典子、最近どうしたの?」

 と、恵子は悪びれることなく心配してくれる。

 恵子とすれば、

「私はあなたのおかげでここまで吹っ切れたのよ。私が明るくすることが、私を助けてくれた典子に対しての誠意を見せることになる」

 と思っていたのだ。

 恵子にすれば、ごく自然な考え方で、正当でもある。そんな恵子の気持ちが分かっているだけに、恵子に相談できない自分が訝しく、さらに、相談されないことで呑気な態度ができている恵子に対しても、謂れのないはずの嫉妬を抱いていたのだろう。

 それが矛盾していることを重々分かっているにも関わらず、矛盾が地獄のループを繰り返していることが、次第にストレスを生み、ノイローゼ気味になってきた。

 それを、鬱病というのだろうが、一番自分のことを分かっていないのが自分だという自覚がないと、永久に分かるものも分からなくなってしまう。

 だからこそ、文章にするのも難しい。恵子の場合の嫌がらせに対する被害者の感情と、典子の場合の嫌がらせに対する被害者の感情では、天と地ほどに差があると思うのは、表現することすらできない異常なほど複雑な感情が入り混じっているからであろう。

「そういう意味では、同じような精神的な痛みを感じるのであれば、最初に感じる方が楽なのかも知れない」

 と感じた。

 それを感じれるようになるまでには、かなりの時間が要したが、理解できたとしても、典子にとって、高校時代に受けたトラウマは、そう簡単に消えるものではないと思うのだった。

 典子が地獄のループを繰り返しながら、まるでらせん階段を下りていくような状態に陥っていた時、典子と恵子がぎこちなくなって、恵子が典子を突き放した時、典子に対しての嫌がらせはなくなった。

 これは、典子に対しての嫌がらせは、あくまでもその人が恵子を意識していたにも関わらず、恵子のそばに典子がいるという事実を、その人は受け入れられず、恵子への思いをそのまま、典子への嫉妬に変えてしまったという、

「女性が女性を好きになったがゆえに、そのまわりの女性に対して抱く嫉妬心」

 というのが、嫌がらせの正体だった。

 典子もまさか、恵子に対しての思いが自分への逆恨みに繋がっているとは思いもしなかっただろう。自分に悪いところはないと思っていたので、逆恨みであることは分かっていたのに、まさか恵子が絡んでいるなどと思っていなかったことで、次第に自分が孤立していく状態に陥った時に、恵子のさりげない素振りが鼻についたのだ。

 恵子とすれば。典子のそんな気持ちが分かるわけもなかった。何しろ、自分を救ってくれた恩人であるだけに、典子であれば、自分に降りかかる火の粉は、自分で振り払うことができるという思い込みにあった。

 しかし、これは無理もない思いであって、典子自身が恵子に植え付けた思い出もあったのだ。

 だから、彼女の嫌がらせは、恵子の時と違って誰がやったのかということが分かったのだ、

 恵子に対しての嫌がらせはあくまでも苛めの一環であり、極端な話、相手が誰でもよかった。そのため、嫌がらせという行為を主なウに対して、一番無難な、つまりはまわりかわバレても、抗議が出ない。誰もが苛めたいと思っている相手であり、苛められた相手も、引きこもるだけで、大げさに騒がない人をターゲットにするだろう、

 そうなると、当然、相手に自分の正体が分からないようにするものであって、相手が分からないだけに、しかも、手口を多用にすれば、相手を絞ることも難しい。自己満足のために人を苛めるという意識であるから、ある意味、やりやすいとも言えるだろう。

 何と言っても苛めが横行している時代である。それだけに、苛めが拡散することもあるだろう。

「あいつがやってるんだから、俺だって」

 という意識だ。

 しかも、バレそうになれば、すべて最初にやっているやつに罪をかぶせるということもできる。苛める側だって、別に団結しているわけではなく、要するに、自分さえよければいいのだ、

 これほど陰湿で罪深いものもないんだろう。

 しかし、典子に対してのものは、目的が明確にある、自分が好きになった相手が、自分に振り向きもせず、他の女性ばかり気にしていることが気に食わないのだ。

 確かに二人は中学時代から一緒で、入学してきた時から仲が良かったのだ。そんな中に入り込むなどというのは、かなりハードルが高く、時間を戻すことができないい限り、この壁は壊すことはできない。

 半分ギブアップ状態になっているのだが、このままではおさまりがつかない。諦めるしかないとしても、二人が仲良くしていては、自分のストレスがたまる一方だ。

 しかも、彼女は自分が悪いとは思っていない。あくまでもタイミングが悪かっただけなのだ。それをどうして諦めなければいけないのかということになると、憤り以外の何者でもなくなってしまうのだった。

 だから、恵子に対して、自分をこんな風にしてしまった責任があると思い込む。ここまで来た時点で、その人は、自分を抑えることができなくなってしまっている。

 その時点で、すでに典子への思いが何であったのかすら分からなくなっている。元々は典子を好きになったことから始まったものが、いつの間にか、嫌いな人に自分のターゲットが写っている。目的を見失ってしまった人というのは、その行動が定かではなくなってしまうだろう。

 自分で、本末転倒だと思っているのだろうか?

 最初は思っていたかも知れないが、嫉妬が強くなればなるほど、最初が何だったのか分からなくなる。それを、人によっては、

「自分は病気なのでは?」

 と思うことだろう。

 そう思ってしまうと、病気を引き起こした人が、恋敵という構図にピッタリと嵌ってしまう。

 その相手が典子であると思うと、恵子に対しても、疑問を覚えてくるようになる。それは、

「可愛さ余って憎さ百倍」

 という言葉が示すように、好きだった相手も嫌いになるという、本末転倒なことになってくる。

 そのせいで、典子に対しての嫌がらせが、そのうちになぜそんなことをするのかということが、本人だけでなく、せっかく分かっていたはずの典子にも分からなくなってくるのだ。

 加害者は、最初から自分を曝け出して、自分が恵子を好きだから、その嫉妬から、典子を攻撃しているという構図をあらわに出すことで、典子に自分の気持ちをぶつけて、さらに嫌がらせをして、自分のストレスを解消するつもりだったのだ。

 それなのに、最初の目的である、

「典子を好きだ」

 という理由がぼやけてしまうと、本来の目的が変わってくる。

 しかも、自分がその目的を見失ってしまうのだから、世話はない。そう思うと、自分が何をしているのか、こちらも地獄のループに嵌ってしまうのではないだろうか。

 だから、最初から恵子に対する嫌がらせと、典子に対しての嫌がらせはまったく違ったものであり、どちらが辛いかということになると、その答えは出ないだろう。被害者がどう感じるかによって、その強さは違うだろうし、人によって感じ方も様々のはずだ。

 しかし、加害者側とすれば、完全に正反対の状態である。

 苛める相手は誰でもよく、自分を隠すことで、

「他の人に責任を押し付けることができるかも知れない」

 ということで、責任逃れや、少々卑劣なこともできると思っている。

 だが、典子に対しての感情の根本にあるものは、嫉妬である。恵子に対しての嫌がらせに至る感情がよく分からないことに対して、典子に対してのような場合は、ハッキリとしているのだ、

 ハッキリとしない理由は、あくまでも自己中心的な気持ちからで、理由がハッキリとしないというのも、厄介なことだ、

 苛めっ子に対して、

「どうして苛めを繰り返すの?」

 と質問すると、返ってくる答えは、

「誰でもいいから、むしゃくしゃするので苛めてるんだ」

 という、理不尽な答えが返ってくる。

 苛められる方とすればいい迷惑だ。なんで自分が苛められるのか、苛める本人が分からないのだから、どうしようもない。

「これから、彼を苛めるのはやめなさい」

 と言われたとすると、今度はターゲットを違う子に変えるだろう。

「どうせ、もうあいつを苛めるのにも飽きてきた」

 というに違いない。

 それは本当のことだろうか、言われた方もたまったものではないし、ターゲットが変わって、その目が自分に向けられたとすれば、これもいい迷惑だ。

 要するに、苛めに違い嫌がらせというのは、

「理不尽の塊り」

 と言っていいだろう。

 それと違って、典子に対しての嫌がらせのように、

「理由は嫉妬から」

 ということが明確なので、理不尽ではあるが、他の人に迷惑が被るということはないだろう。

 そう思えば、実直だと言ってもいいのだが、あくまでも本人の意地が嫉妬心の中に含まれているだけに、難しいところがある。

 前述のように、ターゲットは一人ではない。

 自分が好きになった相手を寝取った形になった相手が一番憎いのは当然だが、自分が好きになった人に対しても、

「どうして私じゃないんだ?」

 という思いが強いのだ。

 一応、なぜ自分ではないのかということを考えるであろう。その理由が分かるのであれば、まだ救いはあるのだが、tだ、分かったとしても、そのことを自分で納得できるだけの整理が頭の中でできなければ同じことである。

 下手に中途半端なところまで分かってしまうと、二人の関係を勝手に想像、いや妄想して、自分がハブられているかのように思うかも知れない。

「私は、、まわりから無視されているのかしら?」

 という思いである。

 嫉妬に燃えている人は、嫉妬にだけ異常なだけで、他に対しての感情は別に正常であるだろう。それなのに、一旦嫉妬に狂ってしまって自分の意識がどこに向かっているのか分からなくなると、その次に感じるのは、

「なんで、こんなに自分g孤立しているんだろう?」

 という思いである。

 自分には、苛めをしているという意識はない。恋敵を攻撃し、さらに好きになった相手に対しても、恋敵を思う気持ちに勝てないことが分かってくると、自分で自分を抑えられなくなってくる。

 そうなると、異常な精神状態は、苛めをしている理不尽なやつよりも、ひどくなるだろう。

 苛めをしている理不尽なやつは、悪賢いところがあり、ある意味、要領がいいのかも知れない。

 しかし、嫉妬に燃える人は、実直で真剣さはハンパではないので、それだけ精神的に崩れてくると、そのおさまりが効かなくなってくるだろう。

「猪突猛進な人は恐ろしい」

 と言われるが、まさにその通りではないだろうか、

 まだ高校生の二人にはそこまで理解はできていなかった。

 前者の嫌がらせは、苛めと同じで、基本的には、傍観者も加害者に等しいのかも知れない。しかし、この場合は男子が女子に嫌がらせをしているので、それを助けようとするのは難しいかも知れない。男子が助けようとすると、

「あいつ、あの子に気があるじゃないか?」

 とばかりに、変に勘繰られてしまい、助けることがもしできたとすれば、助けた子が自分に対して、

「あの人私を好きなんじゃないかしら?」

 と考えてしまう可能性がある。

 その子のことを好きでも何でもなければ、別に無視すればいいのだろうが、なまじ助けてしまったことによって、却って彼女の気持ちを受け入れなければならないような雰囲気になってしまうのが恐ろしい場合がある。他の人であれば、

「こめんね。俺にはその気はないんだ」

 と言えるだろうが、いじめられっ子だった女の子にその地度を取ると、精神的にかなりのストレスを与えてしまうことになる、だからと言って、好きでもないのに付き合ったりするのは、却って欺くようで、本末転倒である。

 助けたのが女の子だった場合、今度は自分が加害者の標的になる可能性は高いのだ。

 その場合、助けたわけではなく、余計なことをしてしまったことで、誰でもいいと思っている相手の標的を自分に向けただけになってしまい、それこそこの場合も本末転倒になってしまうだろう。

 男性であっても、女性であっても、結果は同じだが、その経緯はだいぶ違う。特に思春期であれば、このあたりの問題は大きいかも知れない。それだけ苛めと一緒で厄介なことに違いはない。

 嫉妬による嫌がらせの場合も、なかなか難しいだろう。

 相手が基本的には素直で実直なので、説得を試みるのが一番なのだろうが、嫉妬している相手を説得するのは難しい。少なく十、当事者にできることではなく、傍観者に頼るしかないのだろうが、傍観者が果たして、この場合の嫌がらせを、

「嫉妬から来るもの」

 だと分かるだろうか?

 たぶん、普通の苛めの一種として捉えることになり、そうなると、

「君子危うきに近寄らず」

 で、自分に害が及ばないように、見て見ぬふりをすることだろう。

 最近では、典子への嫉妬も、少し収まってきたような感じである。典子を苛めていた人の好きな女性のタイプが変わったのか、いわゆる、

「推し変」

 してしまったようだ、

 ただ、それはタイプが変わったわけではない、実は恵子が肩より下まで伸ばしていた髪の毛をバッサリと切って、ショートヘアにしたことで、彼女の恵子に対しての熱が冷めてしまったようだ。

 彼女は、恵子という女性を外見から性格を判断し、好きになるタイプのようで、バッサリと髪を切ってしまったことで、それまで抱いていた恵子に対してのイメージが変わってしまったのだ。

 きっと、

「大人締めの女の子が好きだ」

 というタイプの女の子だったに違いない。

 ロングをショートにすると、活発でスポーティな雰囲気になってしまうことで、まったくイメージも変わってしまった。

――どうして、そんなことを――

 もちろん、恵子が加害者の女性を意識して髪を切ったわけではないのだろうが、彼女にしてみれば、

「裏切られた」

 と思ったのだろう。

 その時点で、

「嫉妬するに値しない女」

 と感じたことだろう。

 そうなると、もう恵子に対しての嫉妬はなくなり、同時にターゲットとしていた典子への攻撃もなくなっていった。

 精神的にストレスが残ってしまうことで、典子にだけ攻撃するということはあってもよかったのだろうが、そこは実直な性格であり、理不尽なことはなるべくしたくないと思っていた。それだけに、今までの行為も、本当はできればしたくなかったのだが、しないわけにはいかない自分の性を言い訳にして、苦しんでいたのだった。

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