知らないうちにクラスの女子達から振られたことになり、嘘の噂が広がって誰も信じてくれない人間不信になったからもう遅い。

第20話

昼休み

　「ちょっと、神奈さん」

「はい？？どうしました？姫宮さん」

「マジで、アイツとは付き合わない方がいいよ」

「それは試して見ないと分からないですよ。あっ、優さん一緒に二人で食べに行きましょう」

　そして、神奈さんがこっちに来てくれた。

　「良いけど、その」

「大丈夫ですよ！！行きましょう！！」

「ゆ、・・・転校生さん。」

「はい？？どうしました？？誰かお呼びですか」

花見がやって来た。

　「その、転校してすぐにその隣にいる人と付き合ったって本当？？」

「はい、さっきそうなりました。情報が速いですね」

「嘘でしょ、優！！」

「話さない約束だろ」

「もしかして、あぁ幼馴染さんでしたか」

「そ、そうだよ！！優の幼馴染！！」

「優さんのことを任せてください」

　そして、神奈さんは俺の手を繋いで走っていく。

「えっちょっと」

　「せっかくの付き合って初日の昼休みだから、時間無駄にしたくないんです！！」

ーーーーー

　そして、神奈さんと屋上にやって来た。

　「ねぇ、神奈さん」

「何です？」

「俺なんかと付き合ってよかったの？」

「はい。ものは試しです」

「そうは言っても、ほらまだお互いにわからないって言ってたし」

「友達に私に告白されたって聞いて噂通りだなと思ったんですが、貴方が教室に入ったとき、あまりにもいつも通りで」

そんなことで

　「それに、噂通りのサイコやろうなら、授業中とか日常があんな静かなわけないですし、」

「確かに」

そんなの関係なかったのが今までだったけど、

　クラスメイトならそんなの関係ないし、春も妹も俺の態度で気付いてくれなかった。

　すごい、罪悪感を感じる。

　「ごめん、本当はあのあとの告白も」

「わかりますよ。私を守るためですよね」

「えっ？？」

「あんなの、明らかに嘘感満載ですし、私に噂通りに振られて守ろうとしたんですよね。バレバレですよ」

すげぇ、分析力

　「だから、むしろこの人良いかもなぁ！！って思ってOKしちゃいました。ダメですか？」

「・・・いいよ。でも俺といると」

「もう良いですよ。そういう感じなのは付き合ってるんですし。」

「ごめん。」

「それも良いですよ。これであれは噂でいじめだと分かりましたし」

「・・・神奈さんは優しいんだね。こんな虐められるって分かって」

「・・・転校デューですよ。前は違いましたし、それに」

「それに？」

「ずっと彼氏欲しかったですから！！」

　神奈さんはドヤ顔をする。

　そんな神奈さんを見て、俺は久しぶりに学校で安心して、これからにワクワクする気持ち感じた。